マシュー・ボーンの新作バレエ、今回のお題は『ロミオとジュリエット』だ!
前回観た『マシュー・ボーンのシンデレラ』が2018年、コロナ禍前だったことを思うと、何だか隔世の感がある。しかし『シンデレラ』同様、マシュー・ボーンの振付の下でプロコフィエフ作曲のバレエ音楽はいよいよ不穏に鳴り響き、物語の読み換えのほうもやっぱりよく出来ている。
反抗的な子供たちを収容する「ヴェローナ機関」で出会い、恋に落ちた少年と少女、という設定はいいとして、でも「ロミオとジュリエット」である以上、一体どうやってあのエンディングに繋げるつもりなんだろう、と幕間に一人で首をひねっていたが、おおお、そう来ましたか——ちょっと強引、という気もしないでもなかったけど、でも決して悪くないぞ。
……にしても、キスしながら踊るシーンは、ダンサーにとって体力的にも結構キツいんじゃなかろうか?