First Chance to See...

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エコ生活、まずは最初の一歩から。

 ものすごく楽しみにしていた美術展だが、ものすごく混雑しているとの噂だったので、少しでも混雑が緩和されそうなタイミングを狙って今日、開館前の15分前に横浜美術館に着いたのだが、既にとんでもない大行列だった。私がうっかりしていたのだが、明日から始まる3連休に合わせて東京方面に旅行に来ている方々が、平日の今日を狙って来ていらっしゃったようなのだ。しまった、わざわざそんな日を選ばなくてもよかったのに、と後悔しても後の祭り。

 

 

 さんざん待ってようやく私が会場内に入れたのは開場から15分以上過ぎた辺りだった。当然ながら、中には既に大勢の方が入っている。悪夢のようだった「大英博物館日本美術コレクション」の二の舞か、と思いきや、横浜美術館の比較的狭い展示スペースの、マリー・アントワネット本人と直接的に関係している最初のエリアは相当混雑していたものの、後半、彼女のファッションに影響を受けた後の世代の作品を展示しているエリアは意外なくらい空いていて、かなり観やすかった。混雑している前半エリアにしても、展示品がドレスとか宝飾品だから、絵画と違って遠くから全体を眺めたいと思わないため、混雑の中でも鑑賞する上ではそんなに苦痛じゃない。我ながら、この感覚は盲点だった。

 

 マリー・アントワネット=ロココの女王、ということで、何もかもゴテゴテと派手派手しいかと思いきや、

 

 

 彼女自身がセレクトしたセーブルのお皿とか、贅沢ながらもすっきりとしている。とっても素敵。

 

 後半、マリー・アントワネットにインスパイアされたドレスのコーナーでは、モスキーノの「ケーキドレス」に大ウケした。

 

 

 シリコン製だとかで、着心地は悪そう。もっと若けりゃ着てみたいのに、と思ったのは、ヴィヴィアン・ウエストウッドのドレス。

 

 

 似合うかどうかというよりそもそも私の身体がこのドレスにおさまるのか、とか、そういうことはまた別の問題。

 「葛飾応為」とは、葛飾北斎の三女、お栄の画号。離縁して実家に戻り、父の制作を手伝いながら自分自身の絵も描き続けた——といっても時代が時代ゆえに、「葛飾北斎」の名前で発表された作品にどれだけ「葛飾応為」の手が入っているかはっきりせず、その結果、現時点で間違いなく葛飾応為の作品と呼べるものは世界にわずか10数点しか残っていない。

 

 そんな葛飾応為の貴重な肉筆画「吉原格子先之図」が3年ぶりに公開される、ということで、ミーハー心を発揮し「没後80年 小原古邨 —鳥たちの楽園」以来約1年数ヶ月ぶりに太田記念美術館に行ってきた。

 

 

 いやあ、さすがにいいですな! この作品のためだけでも、美術館まで足を運んだ甲斐がありましたな!

 

 夜の吉原を描いた「吉原格子先之図」にちなみ、今回の展示では「夜」を描いた浮世絵の数々が、時代ごとの技術の変化の解説と共に展示されている。こちらもこちらですごくいい。現在、上野の東京都美術館で開催中の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」に展示されている浮世絵の数々と比べたら、そりゃ質も量も控えめかもしれないけれど、でもあんな大混雑の中で押し合いへし合いしながら見るより、こちらで一点一点のんびり鑑賞するほうがずっといいと私は思うぞ?

 文化学園服飾博物館なんてオシャレに関心の薄い私には一生縁がない場所だと思っていたが、世界各国の「刺繍」をテーマにした展覧会が企画されたら臆してられない、行くしかない!

 

 

 ということで、おっかなびっくり博物館に足を運んでみたところ、博物館の中は私が恐れていたような都会のとんがったオシャレピープルの巣窟ではなく、私と同世代かちょっと上くらいの、手芸好きっぽい女性客がほとんどだった。しかも、平日昼間なことも手伝ってか、かなり空いている。おかげで場違い感に苛まれることなく、可能な限り顔を近づけて丹念にステッチのひとつひとつを見ることもできた。


 

 

 現場での写真撮影は不可なので公式サイトの写真を転載するが、フランス刺繍の本場、おフランスの18世紀のお貴族さま男性用コートの刺繍はさすがに凄い。とは言え、インドや中国の刺繍も負けてない。刺繍と言われなければプリントと見まごうほどのものもある。それにしても蛍光灯もない時代にこれだけ細かい作業を正確かつ大量にやってのけた昔の人たちって目が疲れなかったんだろうか? 単に、今の私たちがテレビやPCで無駄に目を使いすぎているだけなんだろうか?

 

 開催場所が開催場所だけに、刺繍の種類や技法についてきちんと解説されているのもポイント高し。10代、20代の頃にこの展覧会を観ていたら「私も挑戦してみたい」と思ったかもしれないが、クロスステッチ・キットひとつを完成させるのに何ヶ月もかかっている今の私はただただ圧倒されるばかり——クロスステッチ専用布アイーダとか、水に消えるマーカーペンとか、図案の拡大コピーとか、そういう便利グッズがいっぱいある今の時代で本当によかった。