英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「くるみ割り人形」 | First Chance to See...

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 昨年12月のロンドン旅行でチケットを取り損なった英国ロイヤル・バレエ団の「くるみ割り人形」が、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」としてTOHOシネマズのスクリーンで上演される、ということで、リベンジを兼ねて観に行ってきた。

 

 

 こちらはシネコンの入り口で配布されたチラシ。解説文やキャスト一覧に加え、上演時間や休憩時間まで仔細に書いてあって、ありがたい。

 

 さてピーター・ライト版「くるみ割り人形」、「かわいい」に全振りしたようなチャイコフスキーの音楽に合わせ、クラシカルにかわいいコスチュームのダンサーたちが軽やかに、かつ、がっつり踊る。間違いなく楽しい。こんな素敵な舞台を、あの赤を基調とした美しいオペラハウスで鑑賞できるとあっては、そりゃロンドン在住のお金持ちが「やっぱり12月は「くるみ割り人形」よね、これを観ないと年が越せないわね〜」とか何とかいいながら毎年こぞってチケットを取るのも無理はない。無理はないけど、私だって生で観たかったよおおおお。

 

 ところで、12月のロンドン旅行中、「くるみ割り人形」を生で観られなかった代わりに舞台裏ガイドツアーに参加してオペラハウスのカフェでお茶した——という話は、以前こちらのブログ記事に書いた通り。ただし、この記事ではガイドツアーの内容について「廊下からレッスン室で行われている衣装をつけての練習風景(主役二人を指導しているのが元プリンシパル! )とかをチラ見」という書き方でお茶を濁したけれど、この「元プリンシパル 」というのが、今回の「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」の解説に登場していたダーシー・バッセルだった。

 

 どうして前回のブログ記事では「ダーシー・バッセル」の個人名を出さなかったのかというと、ツアー参加者たちが窓から覗いて「あれ、ダーシー・バッセルですよね?!」と興奮気味にガイドさんに訊いても、ガイドさんがごにょごにょと言葉を濁してはっきり答える様子がなかったから。よくわからないけど何か理由があってダーシー・バッセルが指導していることはあまり公にしたくないのかしら、と気を遣って敢えて名前を伏せたのだが(本当は「ダーシー・バッセルの生レッスン風景を観た!」といばり散らしたかったのに)、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」の幕間の解説ではダーシー・バッセルが主演のアナ・ローズ・オサリヴァンとマルセリーノ・サンベの二人にレッスンしている映像も挿入されていて、何だよ何だよ秘密でも何でもなかったんじゃん。