逆カルチャーショック
こんにちは。
終了した一時帰国休暇のお話が続きます。
今日は、休暇中の逆カルチャーショックについて。
海外生活が長くなり、久しぶりに帰国すると、日本での諸々に全くついていけなくて逆カルチャーショックを受けたり、日本語能力が衰えていくのを強く強く感じます。
少し前にいくつか関連の記事を書いています。↓
今回も色々あったのですが、特に印象に残ったのは、今更ですが、日本人が「きっちりと丁寧に仕事をすること」。
本当にものすごくきっちり。
決まりを守って「きっちりと」。
含みのある表現ですみません💦
こんなことがありました。
滞在中の実家から電車で行けるところにアウトレットが併設された大きなショッピングモールが出来ていたので、娘と買い物にでかけました。
電車で行けると言っても、駅までの徒歩や乗り換え、駅からモールまでの徒歩などで片道約1時間です。
娘とショッピングを楽しみ、歩き回った最後、帰宅する前にフードコートで飲み物で休憩。
そのテーブルの上に娘が、買ったばかりのオーバーオールの入った紙袋を置き忘れて帰ってきてしまったのです。
気付いたのは実家に到着してから。
もうなくなってるかなと半分諦めていましたが、翌朝一番で電話すると、さすが日本! 届けてくれた人がいたのか、警備の人が閉店後の見回りで回収してくれたのか定かではありませんが、ちゃんと預かってくれていたんです。 感動ものでした。
アウトレットでさらにセールだったオーバーオール1枚、約3900円。取りに行く方がかえってお金かかっちゃうよね、とあっさり諦めるには微妙なお値段で💦
娘もすごく気に入って買ったものだったから半泣き。
結局1週間後に取りに行くことに。
免許証が、、、ない
せっかく来たから、と、また一通りショッピングを楽しみ💦、帰りがけにカスタマーサービスに立ち寄り、受付の女性に忘れ物申告すると、警備員風の制服を着た私と同年代の女性が、娘の紙袋を持って登場!
「わ~、これですこれです、ありがとうございます!!」とそのまま持ち帰らんかの勢いだったのですが、受領証の記入。
そして、身分証明の提示を求められました。
電話をした時に名前を告げていますが、必ず住所の記載のある身分証明証を持ってくるように言われていました。
「はいはい、運転免許証でいいですよね?」なんていいながら財布開けて、、、ない。ない!
またやってしまいました
よりによってその日の朝、実家のプリンターで免許証のコピーを取り、そして、そう、プリンターの中に免許証を鎮座させたまま出かけてきてしまったのです。。。
こういう失敗、あり得ないほどしょっちゅうやるのです。。
でもこの時点では、他の身分証明書で問題ないでしょう、と余裕がありました。
だって電話した時にフルネイムを告げていて、その名前の入ったパスポートのコピーもあるし、たまたま実家の住所宛てに届いた私宛の郵便物もカバンに入ってましたし。
でも、その警備員風の制服の女性は、「住所の記載のある公的身分証明書でないとお渡しできません」の一点張りで。
え、写真データなら携帯に入ってるかも、とこの時点で少し焦り出し、必死でいつか保存したはずの免許書の写真データを探し始めたのですが、「現物じゃないとダメなんです」と追い打ちが。
いやいやいや、クレジットカードとかが入っているお財布を落として取りに来た、とかそういうのじゃなく、子ども用の3900円のオーバーオールが入った紙袋です。
事前で電話して名前告げて、住所の証明にはならないけどパスポートのコピーがあり、私宛の郵便物現物があり、探したらきっと免許証のデータもある。
それで何が足りないですか!!!???
「そういう規則なので、申し訳ありません、今日はお返しできないので改めて住所記載の身分証明をお持ちの上、、、、」
NOooooooooo !!!!!
往復2時間かけてもう一度??
いやいやいやいや、それは無理 今日来るのだって躊躇したのに、もう一回???
というか、私は警察署に落としたお財布を引き取りに来たのではなくて、ショッピングモールに、忘れた購入商品を取りに来たんよね? 言われたのに免許証を忘れたのは悪かったです、ごめんなさい、でも、このオーバーオールは私が買って忘れたものだと結構明かなのに、それの何がダメなん!!??
ともはやパニック
警備員風の制服の女性はそんな私を見て、トランシーバーで何やら相談。その様子を横目で見ながら、「あ、これで何とかしてもらえる!?」なんて一瞬思ったのですが、、、女性は別の提案をしてきました。
「この住所に誰かいらっしゃるなら、その方に電話をかけて頂いて、私がその方とお話しをして、〇〇さん(私の名前)という人が居住しているか確認をさせて頂くのはいかがでしょうか」と。
もう訳がわからなくなってきました、それが免許証の代替になる、、、?それよりも免許証の写真データの方が信ぴょう性高いような、、、???
変な電話であまり両親に心配かけたくないですし、またしょうもないミスをして!とこの歳で親に叱られるのも嫌ですし💦、何よりも、そんな変な代替対応、納得がいかず。。
そこで、免許証を提示した場合はそのコピーを取るのかを確認しました。答えは、No。その女性の目視確認のみだそうです。
それなら、あなたの裁量で何とかしてくれませんか!!??
と叫びそうになりました
忘れたのは悪いのはそうなんですけど、決まりも大切ですし、それをきちんと守って自分の仕事をきちんとする人達のお陰で色々な秩序が保たれているということもよーくわかります。
それが日本のすばらしさの一つだということも。
でも、、、臨機応変というか、時と場合・ことの重大さで、少し大らかにってダメでしょうか?
今住んでいる国だったらほぼ100%、これまでの国でも多分同じ割合で、この状況だったら、OKってすぐに紙袋受け取れるだろうなと思います。
そういうのに慣れすぎてまた異邦人化が進んでしまったのでしょうか。
そうか、日本ってものすごくきちんと堅いんだった。。。と、ちょっと堪えた逆カルチャーショックでした💦
最終的には、実は一時帰国中で、あと数日で日本を離れるのでもう一度免許証を持ってここに戻ってくることは難しい、とそのまま話したら、トランシーバーで再度相談をされ、今回に限り、免許証の写真データで良いです、と。
言いたいことはいっぱいありましたけど、黙ってもう必死でデータ見つけて確認してもらいました。じっくり確認ではなく、結構さらっと見る感じで目視後、紙袋渡して頂けました。
日本語の「あなた」
先ほど、「あなたの裁量で何とかしてくれませんか!?」と書いたのですが、これは口にはしてません。
「あなたの」って言う部分、何て言うべきなのか、言葉が見つけられなかったのです
「あなた」って日本語ではあまり使わないですよね?
英語だとなんの迷いもなく、You 、Your が使えますが、日本語で同年代の女性に「あなた」ってちょっと失礼なような気がし、「おたく」という言葉もあったけど、それ更はに失礼かも?
お名前を聞いて、〇〇さん?それも間違えると、上から目線ぽいのかも。。。 お店の人なら、店員さん、とかもあるけれど、この方は店員さんではない。
警備員さん?警備員風の制服は着ているけれど、警備員さんなのかわからないし、警備員さんという言葉はあまり聞かないような、、、守衛さんなら聞くけれど。 でも守衛さん、となると、途端に高齢男性の要素が含まれる気がして💦
やっぱり「あなた」しかないのかなと思ったのですが、どうしても口が開かなくて、結局言えなかったのです。
どんな表現が失礼なく、しっくりくる日本語でしょうか。。。
もうひとつ、呼びかけ語。ここ最近の風潮なのでしょうか。
お店で、若い男性店員さんに、「おねえさん」と呼びかけられたのです。違和感です。おねえさんって???
どう見てもおねえさんではないです。
テレビを見ると、30代くらいの男性タレントが街行く女子学生に、やっぱり「おねえさん」って呼びかけて、その後も「おねえさんは・・・」とずっとおねえさんで通してました。
おねえさんって、、、どう見ても彼女たちが年下なのに?と違和感だったのですが、今の日本語だと、「おねえさん」は年齢関係なく女性に対して使える言葉になったのでしょうか。
この場面では「あなた」がしっくりくるような気がしたのですが、やはり「あなた」は日常会話では使わない日本語なのか?
。。。等々、色々考えてしまいました。
英語だと老若男女問わずに、You で解決するので、対象によって、場面によって、呼び名が変わる日本語、もう対応できなくなっていました
でも、次日本に帰ってきた時には、どんなことにカルチャーショックを受けるのか、新しい日本語に驚くのか、楽しみでもあります!
長くなっちゃいました💦
読んでくださってありがとうございました
海外生活約17年の会社員。
現在家族5人で東南アジア在住。
体調の悩みも増えてきた
団塊ジュニア世代です。