発達障害~うーちゃんの話(6)いじめといじわる | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

今日も、以前 受け持った子どもたちの記録の一部をご紹介しますね。

 

20年以上前になりますが、ブログがない時代に ホームページを作って書いていました。

今日も、うーちゃん。3年生の男の子の話です。

 

こちらが前回までの話。

 

 

 

 

 

 

プライバシー保護のため、多少 設定を 変えています。

また、当時の私の対応は 私なりの 精一杯ではありましたが、「見本」ではありません。

エピソードとして 読んでいただけたら、うれしく思います。


今日も うーちゃんの話です。

 

● いじめといじわる ●

ある夜,電話があった。

「あの・・3年2組の田中ですけど・・」

うーちゃんパパ からだった。

うーちゃんのパパは,私と同い年 ●●歳(アラサー)だ。

若いパパ。

何のご用だろう。


「どうも うちのうーが 学校で いじめられているよう なんですけど…」

うーん。

「うーさんから,どういった お話を 聞いてますか?」

私は尋ねた。


うーちゃんは、ずっと前、4月の初めの頃 からかいや いじわるの対象と なっていた。

あるときは,「デブ」と からかわれ

あるときは,筆箱を トイレへ 投げ入れられたりもした。

昨年からそういう傾向があったらしい。


そのたびに,きちんと 指導してきて、今はそういったトラブルは見られない。

その指導の仕方が 不満だったんだろうか。



「今朝,誰かに 蹴られたみたい なんですけど・・」

うーちゃんパパは 続けて言った。

「いやぁ,私も 昔 いじめられっ子 だったんですよ。

 うー ほど,がたいは よくなかったんですが…。

 あ,先生の 学校の教頭先生に 聞いてください。

 昔 担任 だったんですよ。」


子どものときの 自分と うーちゃんを 重ねてみてるんだね。

そっかぁ。

そりゃ,心配にも なるだろーなぁ。


「わかりました。

 明日 うーちゃんから よーく お話を 聞いてみます。

 気が付かず,申し訳 ありませんでした。」

と 私が謝ると,うーちゃんパパは 重ねて 言った。



「うーが いじめられてると思うと,いてもたっても いられなくて…。

 蹴られるってことは ”これは いじめだっ”って うーにも 話したんですけど…。」


うーん…

正直言うと ”いじめ”と ”いじわる”と ”からかい” は 違うものだ と思う。


ちょっと蹴られたり,叩かれたり っていうのは,うちのクラスでは 日常茶飯事に あることだ。

(すみません・・・<(_ _)>)


自分のことを 相手にしてほしくて,用もないのに タッチしながら歩く子。

たいてい「叩かれた!」とトラブルになる。

じゃれあっているうちに,周りの子に ぶつかってしまう子。

「蹴られた」「蹴ってない!」と小競り合いになる。

その都度 指導はするけれど,これは いじめとは 言わないと思う。



”いじめ”という言葉を,そんなに軽々しく使ってほしくない。


事実,うーちゃんは 思い通りに ならないときに,よく”いじめられた”と言う。

うーちゃんが 石のようになって泣いている,そんなときだ。

話を 聞いてみると,「自分の意見が 通らなかったから」というのが多い。


「ぼくは,こうした方がいいって言ったのにぃ…

みんなが ヤダって 言うんです。

みんなが 僕をいじめるんです。うぇ~ん。」


うーちゃん,そういうのは いじめって 言わないんだよ。

うーちゃんは こう したかったのね。

うんうん,わかった。いい意見だと思うよ。

ただ,みんなが話し合って

「もっと こうした方がいい」

って決まったら,うーちゃんも 賛成することが グループ学習のきまりなんだよ。


うーちゃんは,納得できないみたいだった。

ねー,うーちゃんパパ。こういうのは いじめじゃないと思うんだけど,どうでしょう。



次の日,蹴られた件で うーちゃんに 話を聞いた。

「昨日,うーちゃんの お父さんから 誰かから蹴られた っていう話を 聞いたよ。」

「そうなんです。近所の しょう子ちゃんが、突然 僕のこと蹴ったんです。」


しょう子ちゃんというのは,ひとつ上の4年生の女の子。

学校内で,同じようなトラブルを起こして よく名前が 挙がってくる子だ。

「わかった。しょうこちゃんの 担任の先生に 相談してみるね。」


昼休みに,担任の先生に促されて しょう子ちゃんが 来た。

「なんで うーちゃんを 蹴ったの?」

「だって,うーちゃんって いつも 自慢話ばっかり するからっ!!」

「そう…。うーちゃんは,どんな 自慢話をしたの?」

「ゲーム 買って もらったって,自慢したっ!!」

「自慢されたから 蹴ったんだ。」

「だって,前 ゲームの呪文とか 教えてあげたのに,自慢するから!!」

などなど・・・。むかっ。


「自慢されたら、蹴ってもいいのかな!?」

しょう子ちゃんが 言い訳 ばかりするので, 怒ってしまった。

未熟者です。すみません。


でも,しょう子ちゃんが 言っていることを 思い返してみて,気づいたことがある。


そういえば,うーちゃんは いつも 自分のことばかり 話している。

人の話を 聞くことをしない。

話題も 限られたものだ。(生き物とゲーム)。


なるほど。

うーちゃんが 特定の子としか 話ができないのも なんとなく うなずけた。

うーちゃんらしささが ちょっと見えたような気がする。



* 補足 文科省による いじめの定義

私が勤務していた頃は、

「自分より 弱い者に対して 一方的に、身体的・心理的攻撃を 継続的に 加え、相手が 深刻な苦痛を 感じているもの」

でしたが、今は 変わりましたね。

現在は、

「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理 的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」

と なっています。

参考資料
 

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