こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
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この毎週届くコラムが、いいんですよ。
今週のも涙が出ちゃったので紹介しますね。
mengyan wangによるPixabayからの画像
柴田インストラクター(通称マダム)のコラムです。
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私たち夫婦は里親です。
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里親認定を受けて、10年が過ぎました。
待ち望んでいた子ども達は、すごく可愛いけど、子育ては、想像の何倍も大変に感じました。
ちゃんとしつけなくちゃ。立派な大人に育てなくちゃ。
気がつけば、人生で一番大きな声で、子どもを怒鳴っていました。
ダメだ。
怒鳴らないで、ちゃんと誉めて、良いところを見つけて、伸ばさなくちゃ、
と、子育て講座をたくさん受けました。
でも、相変わらずイライラするし、大きな声を出すことは少なくなったけど、自分の心のモヤモヤは、ちっとも晴れません。
逃げるようにして 宝塚歌劇を観に行ったり、おいしいものを食べたり、友だちと会ったり、ストレス解消をしながら、乗り切って来ました。
当時、
幸せ?
と聞かれたら、私は、すぐにイエスとは言えなかったでしょう。
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息子がやらかしました。
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息子が、中学の支援クラス(情緒)に進学して、間もなくの事です。
買い物から帰ってくると、家のまわりに、何人もの、中学校の先生の姿がありました。
生活指導の先生のお話では、体育の時間に、息子が急にいなくなったのだそうです。
息子は見つかりました。
家の裏の植木の下に、丸くなって座っていました。
先生が、息子に言い聞かせます。
「黙って帰っては、いけないんだよ」
「先生たちが授業をしないで、探してたんだよ」
「先生は、怒ってないだろう?なんでも話してくれたらいいんだよ」
私は、息子と先生の間に立って、聞いていました。
(先生方に、迷惑をかけてしまった)
(息子には困ったものだ…)
そして、何度も頭を下げて、先生方を見送りました。
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息子と向き合いました。
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息子と2人になって、向き合いました。
息子は、目に涙をためています。
ムッとして、反抗的な態度です。
そういえば、息子は「はい」と「すみません」以外に、一言も話してなかったな。
そうだ、「聞く」をしてみよう。
先生方に、もう充分お説教されたしな…。
そう思いました。
「泣いてるね…なにがあったの?」
私は息子の話を、否定せずに、うんうんと聞きました。
体育で、整列することが苦手なこと。
大きな声で号令をかけられるのも、苦手なこと。
列に戻される時に、肩を組まれたのが、すごく嫌だったこと。
隙をみて逃げ出して、お母さんが帰ってくるまで、隠れていたこと。
「そうか、そう思ったんだね」
「そうなんだ、嫌だったね」
「お母さんを待ってたんだ…」
息子は泣き出し、しゃくりあげながら言いました。
「お母さんが味方でよかった」
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衝撃でした。
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私は、衝撃を受けました。
なぜなら、私は、ついさっきまで先生方に同調して、この子を、困った子だと思っていたからです。
心の中では、むしろ先生方の味方だったんです。
でも……私が味方にならなかったら、この子の味方は、ほかに誰がいるんでしょう?
そこまで考えて、私も泣きました。
私たちは家の中に入り、お気に入りの青いポットで紅茶を淹れて、飲みました。
そして、また泣いたり、笑ったりしながら、今日のことを振り返り、これからの学校生活の戦略を練りました。
学校に「僕の苦手なこと」のレポートを出してみる?
家に帰りたくなったら、好きな校長先生に、言いに行く?
話しながら私は、息子から信頼されていると感じ、私たちの心が、やわらかく繋がっているのを感じました。
あの時、子どもの話を聞くことで、私は子どもの味方になることができました。
私たちは、しつける人としつけられる人でなく、タッグを組んで、一緒に課題に取り組むチームになりました。
今の私なら、
「幸せ?」
と聞かれたら、
「そうね、幸せだよ」
と、答えるでしょう。
あの日、
「これって幸せなんじゃないかな?」
という幸せのしっぽを、つかんだみたいです。
うちの協会のインストラクターは、子育てしながら、自分と向き合いながら 葛藤しています。
それでいい。
それがいい。
そう思っています。
子育ての仕事をしてお金をもらっているからって、完璧である必要はありません。
むしろ、不完全だからこそ、お母さんたちの気持ちがわかる。
美辞麗句ばかり並べて
「〇〇のときは、~しましょう」
とか うるへーと思うもんね。
それができないから、困ってるんだ!って。
(すみません、インスタは 文字数があまり多く書けないので、わかりやすい言葉を並べてます。てへぺろ)
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