こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
今日は、こちらのコメントから お話を進めていきますね。
当時小学生のお子さんが不登校になったことがあったのですね。
心配なことが重なり、大変だったことでしょう。
お一人でがんばってこられたのではないでしょうか。
最終的に 親が強くならなくては、と思われたのですね。
このコメントが どのような意図で書かれたのかはわからないのだけど、私なりのお返事を書いてみますね。
まず残念なお話から。
私が相談をいただいても、同じことを言うと思います。
「あなたは、どうしたいのですか?」
ごめんなさい。
カウンセリングもコーチングも 基本的に目の前にいるクライアントの話に耳を傾ける仕事です。
「どうしたらいいですか?」
と聞かれたら、
「お困りなのですね。」
と 現状をお聞きし、これからどうしていきたいのか、などを まずはお聞きしていくと思います。
*今はカウンセリングもコーチングもいろんな流派があるので、どれが正しいわけでもないのですが…
野いちごさんは、おそらく このように思われたのではないでしょうか?
「この人は、私たちを助けてくれない」
「もっとよくなるアドバイスが欲しかったのに」
推測ですが…。
裏を返せば、「助けてほしい」「不登校の情報が欲しい」ということだと思います。
情報がほしいなら、「アドバイザー」「情報を発信している機関」の人へご相談に行くのがよいかと思います。
カウンセリングもコーチングも、
「こうした方がいいですよ」
ということは、あまり言わないスキルなんです。
まずね、私たちは「あなたがどうなりたいのか」がわからないと、サポートしづらいのです。
「学校に行かせたい」「学校に行かせたくない」
「まずは親子関係を改善したい」「家を居心地よくしたい」
「愚痴を聞いてくれたらそれでいい」
「これからの対策をいっしょに考えてほしい」
何について話を進めて話を進めていったらよいかがわかると、的確なサポートができます。
それをしないと、(ちょっと辛口なたとえになりますよ)、
「大根持ってきたんだから、調理しなさいよ。
困ってるんだから。
え?なんの料理を食べたいかって?
だから、大根の料理よ!」
と言っているような感じになります。
で、風呂吹き大根作ったら、
「ちがう、これは私の食べたい料理じゃない!」
なんて 言われたりするわけです。
まず初めに、大根をどんなふうにしていきたいのかを 考えないことには、何も進まないのですね。
だから、じっと話に耳を傾けながら
「この人の望む幸せってなんだろう」
「これからできることは何だろう?」
といっしょに考えていく作業をしていきます。
ただ、助けることはできません。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、自分が自身をを助けるための力を つけるためのサポートをしていきます。
自分を助けられるのは、自分だけだからです。
ちがう見方で言うならば、
「お子さんを助けられるのは、お子さんだけ」
だからです。
きっと それはお子さんの成長の過程で、感じられたのではないでしょうか?
話は変わりますが、私はプロコーチを養成するスクールも 主宰しています。
今、コロナ禍で お休みしていますが、また募集を始める予定。
このスクールでも、最初は、ただ相づちを打ちながら聞く練習をします。
質問も助言もしません。
これね、簡単なようで すんごくむずかしいのです。
初心者コーチは、やたらと質問したがるし、自分の考える答えへ誘導しようとします。
私もそうでしたが、技術が未熟だから、役に立とうと思って 右往左往してしまうのです。
本来、「聞くこと」「ただ聞いてもらうこと」って 受動的に見えて、とても アクティブな作業なんだけどね。
それを信じきれない。
以前、受講生のさくらさんも 野いちごさんと同じことをおっしゃってたなあと思い出します。
「ただ聞いてもらう」というワークをする中で、何度か
「それってどうなんですかね。どう思います?」
とコーチ役の人に聞いてみたものの
「不安を感じているのですね」
「私がどう思うのかが気になるのですね」
などと ただ共感されるだけで、答えをもらえませんでした。
もやもやしたそうです。
それを通して、さくらさんが感じたことを ブログに↓こう書いてくださいました。
セッションする中で自分の中に
「誰かに賛同してもらいたい」
「背中を押してもらいたい」
「いいね!と言ってもらいたい」
という思いが強くあることに気づきました。
ミカさんのブログにも書いてあった
「あなたの子育ては、正しいですよ」「OKですよ!」
と言ってもらいたい願望が私にもある…
子育てに限らず(;'∀')
そう。
「そうなんですね」「大変でしたね」
なんて言われたって 何も解決しないじゃん!と 不安になる人もいますしよね。
聞き役の人が 話を聞くことに徹すると、自分で自分の心を探っていくしかなくなります。
自分が何を求めているのか
何にモヤモヤしているのか
に気づかざるを得ないのです。
ここが大事なの。
誰かの意見や知識ばかりを詰め込んだって、本当は 何も解決しない。
そして、さくらさんはご自身の傾向について、こう振り返っています。
自分の出した答えを≪ 信じたい!≫と思いつつ、自分一人で出した答えだけでは 一歩踏み出せない。
だから人に意見を聞きに行っては、「いいね!」と言ってくれる人を探し回る。
(知恵袋やネットサーフィンでも…)
何かにつけて、自分の意見じゃない人の意見、考え方を知りたがる傾向が強いのです。
自分のこころを覗いてみると
「やりたい!」
という燃料はあるものの、心の底では
「自分のことを信じきれてい自分」
が存在しているのかなー
そして、これからのことを このように書いています。
今までは、誰かを悪者にして頑張ってみたり、「えーい!」と反対を押し切って、勢いだけで突っ走ってきた私。笑
だけどこれからは、心の奥に埋まっていたものを掘り起こして、自分と向き合いながら、前に進みたい。
助言があったとしても 同じような答えは得られたかもしれません。
でも、何か困るたびに
「どうしたらいいですか?」
と 誰かにすがる生き方をしていくことでしょう。
コーチングでは、「自分で考える」「自分で決める」ということが 大事なんです。
「主体的に生きる」という言い方をしますが、
自分で考え、自分で行動し、
自分の足で立つこと
「そんなことできない」
「だってわからないのだもの、教えてもらわないとできない」
と思われた方がおられたら、それは自分の力を信じていないからです。
”自分には 乗り越える力がある”
そう信じようとすると、自分の中から どんなつぶやきが生まれますか?
まずは それを聞いてみてね。
たぶんね、心の中で「こわい、こわい」と言っているから、何がこわいのかに 耳を傾けていくこと。
それが 本当の意味での強さじゃないかな、と思っています。
自分という 一番大切な人と、一生添い遂げる覚悟をしよう。
子どもをどうにかする前に、自分との関係をしっかりしておかないと、揺さぶられてしまう。
覚悟ができないないと、あっちこっちで アドバイスをもらい、自分を承認してくれる人を探し、根無し草で生きていくのです。
それはそれで いいけど、心もとないよね。
相手に嫌われるのがこわい、
どう思われのかがこわい、
考えを否定されるのがこわい、
ずっと不安が付きまといます。
中には、「この人は自分の味方ではない」と感じた時点で、敵にまわる人すらいます。
自分と生きていく覚悟をすることの方が、根無し草で生きていくことより、よっぽど簡単。
そのサポートをするのが、コーチングであり、カウンセリングだと、私は思ってます。
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