「誰も助けてくれない」のではなく、ずっと溺れ続けていたいだけ | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

アドバイスを求める人には、いくつかの目的があります。

●ただ聞いてほしい

 (共感してほしい)

●解決策がほしい

 (すぐにラクなんとかしたい)

●正しいと言ってほしい

(「あなたはまちがっていない」と言われたい)


主なものは、上の3つでしょうか。


アドバイス自体は、よいものでも 悪いものでもありませんが、

アドバイスを求めて、あちこちに占いや、カウンセリングや、コーチングや…と ジプシーする人には 共通する特徴があります。


それは、依存性が高いこと。

いろんなところで アドバイスをもらいますが、一向に 行動にはうつしません。

「大変なんです」
「ずっと苦しんでいます」

そう言いながらも、そこから 抜け出そうとする気配がありません。



溺れている人にたとえるなら、こんな感じ。

「助けて~!」

と言うから、

「こんな浮き輪もあるし、こんな丸太もあるし、こんなボートもあるよ~!」

と 投げても、

「いいえ、これにも、これにも、これにも つかまれません!ムリです!他の物を~!」

と、断ったり、

「なぜ、海に飛び込んで 助けてくれないんですか?
 

 どうせ私はそれほど価値のない人間ですよ…」

とすねる人に似ています。


で、途方に暮れていると、ちがう人のところに流れていって、

「溺れてるのに、誰も助けてくれないんです~」

と ぐちを言い始めます。



永遠の漂流者になることを、自ら選んでいる人たちなのです。


永遠の漂流者は、いろんな人に アドバイスを求めながらも、

「はい、でも…」

と、のらりくらり。助言には従いません。


アドバイスを求められた人は、

「あなたが『どうしたらいいですか?』とお願いしてきたから、助言したのに!」

と怒ったり、助けられない無力感にさいなまれたりします。


実はそれが 目的。(←本人は無自覚ですが…(T_T))

昔、両親の言いなりになっていた人の、プチ反抗期。

助言に従わず、戸惑わせることで

「あなたの言うなりには、なりませんからねっ。」

という、欲求を満たしているのです。


また、単にかまってほしい人もいるでしょう。

「私、溺れてるんです!」

と言えば、助けてくれようとする人がいる。

ある人は、

「そんな大変な目にあって!苦労してるんだねえ」

とねぎらってくれる



岸に上がってしまったら、誰もかまってくれないし、ねぎらってもくれない。

溺れつづけて、

「大変なの~!ヘルプミー!」

と、叫ぶ必要があります。



そういった永遠の漂流者が近寄っていくのが、”やさしい人”です。

ただ やさしいだけでなくて、困っている人がいると

「私がなんとかしてあげなくちゃ!」

と思ってしまうタイプです。


溺れている人から、

「あなたが飛び込んで、私を助けて!

 でも、どうせ、私なんて助ける価値なんてないですよね…」

なんて言われると、罪悪感が刺激されます。

耐えられなくなって飛び込み、いっしょに流されていくのです。


(ちなみに、溺れている人は、本当に「自分に価値がない」とは思っていません。

 

 なぜなら、

 「あなたには価値がないので、助けません」

 と言ったら、猛烈に 怒り出しますから…)



話は、そこで終わりません。

溺れている人は、魔法の薬をほしがります。

すぐに楽になる薬が欲しいのです。


そこで、「やさしい人」に しがみついていても、すぐには 楽にならないことがわかると、

「あなたが私を救ってくれると思ったのに!」

と憤慨して、他の人に助けを求めに行きます。

「やさしい人」は、エネルギーを吸い取られ 何も残りません。


でも、「やさしい人」は 立ち上がります。

 

溺れている人を探すために。

ヘトヘトになった体を引きずりながら。




もし、あなたが、「溺れている人」または「やさしい人」であるならば まず、そのことに気づくこと。

気づくことには、パワフルな力があります。

 

気づくだけでも、あなたは 自由になっていくのです。



そして、

なぜ 溺れつづけていたいのか

または、

なぜ 身を挺して 誰かを救わねばならないと思っているのか

を 考えてみること。


他人に向けていたエネルギーを 自分に向けるのです。

何が見えてくるでしょうか?

何を感じるでしょうか?


特に、ボランティアをしている人、学校の先生、保育士、看護師、お医者さん、介護士、カウンセラー、コーチ…

 

といった職業に就いた人は、多かれ少なかれ 思い当たることがあるのではないかな、と思います。

 

 

ここは、私なりの答えはあるけど あえて書かずにおきますね。

 

「モヤモヤして終わるのが、よいコーチング」と 昔学びましたので。

何か思ったことがあったら、コメント欄へ♡

 

 

 

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