こんにちは。和久田ミカです。
子どものこころのコーチング講座(初級)では、3日目に「叱る」というテーマがあります。
「叱る」というのは、要望するだけではなく、自分の「気持ち」や「本音」に気づき口に出してみる、ということも含まれます。
たとえば、子どもが門限を破ったときに、
「門限は6時でしょ!もっと早く帰ってきなさい!この前も…」
と怒ることがあります。
これ自体は、なんも問題ないです。怒っちゃうときもあるよね。
講座では「怒ってはいけない」わけではなくて、他にも 伝え方のバリエーションを持っておくといいですよ、と伝えています。
同じ「怒る」であっても、自分の「気持ち」を伝えると、
帰りが遅かったから「心配」してたよ!プンプン
約束を守ってもらえないと、「悲しく」なるよ!プンプン
何かあったのかと「不安」になったよ!プンプン
ニュアンスが変わってきます。
単に「ダメ!」「何やってるの!」と言われるのとは、受け取り方が変わってくるように思います。
また、自分自身も
「私は悲しいから、不安だから、心配だから、こんなに イライラしているんだな」
とわかるので、気持ちが落ち着きやすくなるのです。
では、こんな「本音」「気持ち」についてはどうでしょう?
約束を守ってくれないと悲しくなるから、ちゃんと守ってね!
ママが不安になっちゃうから、早く帰ってきてね!
同じようなことを言ってるんだけど、なんか、ねばねばーっとしたものを感じませんか?
真綿で首を絞める、というか。
言葉には矢印があるんです。
矢印というのは、「目的」とも言い換えられます。
どこの方向に向かって言葉を発しているのかで、全然ちがうメッセージになるのです。
カルガモちゃんの写真より上の言葉は、ただ単に、
「心配してるよ」「悲しいな」「不安に感じるよ」
と「伝える」ことが目的。
でも、オレンジの枠の中の言葉は、
”ママの不安を解消するために、私の言うとおりに動いてね!ね!ねー!”
という思いが ネバーっと含まれています。
伝える目的が「コントロール」だからです。
話が横になるけど、私の著書のレビューでも、
「実践してみたけど、子どもが思い通りに動かない。効果がない本」
なんて書かれたりします。
いやいやいや、なんでも親の言うとおりに動く子の方が心配だわ!と、心の中で思ったりします。
私の本や講座の目的はあくまでも、
「子どもと信頼関係を作る」「子どもの心に安心感を作る」
です。
どこにも ”子どもに言うこと聞くようになります”とは 書いていないのですが、どうしても そうとられがち。
人は見たいように見、聞きたいように聞くので、まあしょうがないかなあ(T_T)
それだけ困っておられるんだろうなあ、と思うことにしています。
でもね、自分の気持ちに気づくって とても大切。
気づくだけでも スッと軽くなることがあるからね。
「気づく」を 続けていくと、だんだんと心が柔らかくなっていきます。
やわらかい心になると、不安も受け止めやすくなるの。
「私は不安なんだなあ」
という気持ちを 柔らかく包み込んで、自分で抱えておけるようになってくる。
家族を思い通りに動かしたり、八つ当たりしたりして、解消しようと思わなってくる。
そうなったら、すごく楽なんですよね。
自分も。
…なんてことをね、
SNSで「本音」という名のもとに、いろいろ書き散らしている人を見たときにも、思います。
あなたがきらいです!
あなたがねたましいです!
あなたなんて、大したことないです!
「本音」は本人に言えばいいってもんじゃない、
「気持ち」をそのまま全部 伝えればいい、ってもんじゃない。
いろんな思いを「自分で抱えておける心」を作る方が、自分が楽になるんだけどなあ。
余計なお世話なんですけどねん( ̄▽ ̄)
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