男子は愛すべきおバカさんだと思え | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

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先日の「心のコーチング講座(初級)」で、すてきな質問があったので シェアしますね。

「お兄ちゃんが、妹にドドドドッとパンチしたりします。

 きょうだいげんかは、子どもに任せようと思うのですが もやもやします」



そうだよね~、男の子って なんでこう、すぐに 人にちょっかいを出すんでしょう。

小学校3年生ぐらいまでの男子は、

叩いた
蹴った
ぶつかった

こんな話がてんこ盛り。


で、たいてい やった本人は、まったく悪気がないのです。

○頭の中で エア戦いごっこが繰り広げられていて、つい 周りの人にパンチしちゃった、

○なんの気なしに、周りの人の背中を突きながら 歩き回った

○意味はないんだけど、おもしろそうだから、ちょっと足を引っかけてみた

○「おはよう」のあいさつ代わりにプロレス技をかけた

こんな感じ。

棒を見つけたら振り回すし、校庭に出たらとりあえず 意味なく走り回るし…。

ええ。男子は エネルギーのあり余った、愛すべきおバカさんなのです。


余談ですが、私も 新婚時代に、夫に よく合気道の技をかけられました。

あまりにも頻繁なので、数カ月たって本気で怒ったら、やっとイヤがっていることに 気づいてもらえました。

そのくらい鈍感な生き物でもあります。


だから、

「なんで、やったの!?」

って聞いても、答えられないかもねん(*^_^*)

女子であるママには、とうてい 意味不明な行動です。

年齢が大きくなれば、やらなくなるから、待っててね。



それから、このママはもうひとつ気になることがありました。

妹ちゃんをかわいそうに感じて、お兄ちゃんを叱り、妹ちゃんを守らなくちゃ、と感じるそうです。

よくお聞きしたら、小さいころの記憶に関連していました。


「私が子どもの頃、兄に同じようなことをされました。

 母に訴えても、兄と私の頭にゲンコツをするだけでした」

お話をされながら、涙を流されました。


そっか。

だから、妹ちゃんを守らなくちゃ、と思うのですね。

妹ちゃんは、小さいころの自分自身と 重なって見えているのでしょう。

子育てをしていると、小さいときの自分の感情が 噴き出してくるんですよね。

まずは、自分自身の中にいる小さな私(インナーチャイルド)の話を聞いてあげるのが先かもね(*^_^*)


こんなことも聞いてみました。

「妹ちゃんは、お兄ちゃんにドドドドッて パンチされた後どうなるのでしょう?」

意外と立ち直りが早いとのこと。

じゃあ、妹ちゃんを守らなくても大丈夫。

妹ちゃんの味方にならなくても、落ち着いて話を聞くだけで、ちゃんと心は満たされます。

お兄ちゃんを「敵」にしちゃうと、お兄ちゃんが すねちゃうかもしれないしね。


きょうだいげんかの対処法に 正解はないのですが、私は どちらの味方にもならないことを おすすめしています。

お姉ちゃんだった立場の人に、

「こういうとき、お兄ちゃんに どう接したらいい?」

って聞いたら、

「何かあったの?、って とりあえず聞いてほしい」

と言っていました。


うん。

お兄ちゃんの話も、妹の話も ジャッジしないで聞けると いいかもね。

気持ちはOK。でも行動にはNO。

私の中での対処法です。


「気持ちはOK。でも行動にはNO。」については、本の中でも書いていますよ↓

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