それは、自分が自分に してあげていないからかも しれません | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

ちょっと前のメルマガに関して、感想をいただきました。

カウンセラーを目指すIさん(男性)です。



僕の母は、この聞いて受けとめるということが、出来ない親のように、思います。

子供の話を聞いて、受けとめる前に、自分の考えや、気持ち、意見を話し出してしまうのです。

それは、今でもそうです。

僕が何か話をしても、まだ話の途中で、そうなんだと、受けとめる事なく、自分の話をしてくるのです。

そこで、僕は、人の話を最後まで聞いて、それから話をしてと、言いますが、変わりません。

話を聞くのが、下手だねとも、言ってしまいます。^^;

こういう状況で、育ったので、長い間 自分を肯定出来ずに、生きてきました。

(中略)

話を聞いてもらえない、受けとめてもらえない、と感じてしまった、子供には、一番何が必要だと思いますか。


メルマガの感想をありがとうございました。

カウンセラー志望でいらっしゃるということなので、ちょっと辛口のお返事をしますよ。

「愛してるよ~」って思いながら書くので、受け取ってくださいね。


私が一番最初におすすめしたいのは、「自分自身が自分の話を聞く」ということです。

悲しかった
くやしかった
がっかりした
わかってもらえなかった
期待に応えてもらえなかった

そういった思いを、まずは「自分が」受け止めていくということです。

それが心を少しずつ、癒していきます。

同時に、自分を客観的に見る視点ができます。

よく「鳥の目線で物事を見る」と言いますが、第三者が上から見るような感じで、物事を俯瞰してみるのです。

「鳥の目線」ができてくると、だんだんと感情に振り回されなくなってきます。


自分が自分にしてあげてないことは、他人に求めがちです。

「自分が自分の話を聞いていない」から「聴いてもらいたい」

「自分が自分をわかってあげていない」から「わかってもらいたい」

「自分が自分にありがとう」を言ってないから「ありがとうと言われたい」

そんなふうに、他人を使って、満たそうとするときがあります。

そして、母親はもっとも近い関係にある他人。自分の期待に応えてもらいたい、という思いは 強くなることでしょう。


そして、そういった思いは、フィルターになります。

フィルターというのは、サングラスのようなものです。

物事に色がついて見えてしまうのですね。

どういうときに、そのフィルターが発動するかというと、クライアント様が

「子どもの話を聞きたくないんです。」「子どもはまちがっていると思う」

といった話をされたときです。

「それはおかしい!子どもがかわいそうじゃないか」

とクライアント様を責めたくなります。

本当に責めたいのは、本当にわかってもらいたいのは、母親です。

知らず知らずに、その思いを、クライアント様にぶつけてたくなってしまうときが、あるかもしれません。


だから、カウンセラーにはなれない、と言っているわけではありませんよ。

カウンセラーはすばらしいお仕事です。

心が反応してしまったときは、「鳥の目」で自分を見ていきましょう。

自分の中の何が反応してるんだろう・・・?

このもやもやは、どこからくるんだろう・・・?

そう考えていくと、クライアント様もお母様も 自分を育ててくださる先生です。

私も、たくさんのクライアント様に育てていただきました。

お答えになっているかしら?

・・・・・・・・・・・・・・

こういったお話は、「世界一の『大好きだよ』を伝える10か月プログラム」にも書いてあります。

一日おきにメールが届く教材なので、興味がある方は ぜひご覧になってみてくださいね。