子育ては 種まきの連続。芽は…出るかどうかわからない | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

$子育ては「聞く」が9割でうまくいく

先日、娘のスイミングの定期テストがありました。今回も合格できず、涙目で帰ってきました。

「コーチが厳しすぎる!たった2個しか、丸をもらえなかった!」

「前のテストでは、もっと丸をくれたのに!」

「○○ちゃんは、3つも丸をもらったのに!」

などなど、ブツブツ言っています。

娘は、評価される場面に弱く、毎回 感情の起伏が激しくなります。


「みっちゃん、何のために スイミングを習っているの?」と聞いてみたところ、

「上手になるため」という答えが返ってきました。

「みっちゃん。今は『上手になるため』よりも、テストに合格することが目的になっているんじゃないかな?」

そう問いかけると、黙って聞いていました。そして、

「たった2つしか 丸がもらえなかった、と思うか、丸2つ分も上手になった、と思うかは、自分で選べるんだよ」

と 投げかけると、娘は 涙をつーっと流しました。

くやしくて、とてもそうは思えない、と感じたようです。


娘から言葉は返ってこないけれど、車を運転しながら 話しました。

「みっちゃんが、みっちゃんに やさしくなってほしいな。

 『2つも丸もらえたね!がんばったね!』って 自分に言ってあげてほしいな。

 だって、こんなに がんばってレッスンに通ったんだもの。」

助手席を見ると、涙をたくさん流しながら、手に持っていたぬいぐるみで 涙を拭いています。

ぬいぐるみのイルカが ぐちょぐちょ。

それを見たら、お互い なんだか笑ってしまって、娘と顔を見合わせて笑いました。


娘が何を感じたのかは、そのあと 聞いていません。

今は 理解できなくても、受け入れられなくてもいい。言葉の種をまいておこう。

芽が出るかどうかもわからないけど、蒔きつづけたいなあと思っています。