
娘は来年3年生。だんだんとふつうの会話ができるようになってきました。
自立に向けて、ますます境界線を引いていく時期です。
赤ちゃんの頃、ママと赤ちゃんは 一心同体です。卵の中に2人で入っているようなイメージ。
成長にともなって、卵は ひょうたんのような形になり、最後は2つに分かれます。
これが 思春期かな。だから、痛みを伴うのですね。
この2つに分かれるための準備が「子どものとの間に境界線を引くこと」です。
簡単に言うと、「私は私」「あなたはあなた」と いうことですね。
娘が幼児の頃は、「みっちゃんは、そう感じるんだね」という言葉で 境界線を引いてきました。
私は○○と思うけど、あなたは ちがう考えを持っているのね、という意味です。
3歳ぐらいまでは 足をドンドン踏み鳴らしながら「ママもみっちゃんと同じように思うにょ!」って怒ってました。
幼児は境界線が薄いので、基本的に ママは 自分と同じだと思っているようです。
今は、さらに ちがった形で 境界線を引いています。
それは、人は皆「思考のフィルター」を持っていることを 伝えること。
先日、娘が鳴いている姿を見て かわいくて「みっちゃんは、泣き虫だねえ」と 言ったところ、娘 激怒。
「泣き虫って、言った~!!」そっか、否定されたように感じたんだね。
「ごめんね。ママにとっては『かわいいな』という意味なんだよ。それにね・・・」
私は、悲しいことを 悲しいと、泣けることは すばらしいと思っているということを 伝えました。
聞いてみたら、学校で 泣きべそをかくと、みんなから「泣くのはよくないこと」と言われるらしい。
そうだね、そういう考え方もあるね、と お話ししました。
つまり、「泣く」ということに関して みんな 感じることはちがっているということ。
事実はひとつ。とらえ方はいろいろ。
これからも折にふれて、自分が感じていることが 必ずしも 真実とは限らない、
自分と他人は同じではない、ということを伝えていこうと思っています。