
これから、授業参観・懇談会の時期ですねん。
「人は見たいように見、聞きたいように聞く」という言葉があります。
私が教師をしているときも、同じ言葉をどう捉えるかは 人それぞれだなあと感じることが、多々ありました。
たとえば、1年生の4月にこんな話をしたとします。
「まだ40分間席に座っているのが むずかしい子もいますが、5月初めには 落ち着きます。」
たいていの方は「ふ~ん、そうなのねえ」と 聞きます。
心の中で 反応する根っこを持っている人は、言葉が 引っかかります。


同じ話を聞いていても、聞き手にフィルターがかかると ぜんぜん ちがう受け取り方になります。
まず、Aさん。
私は事実を伝えているだけで、「困った子だ」とは 言っていないのだけれど、思い込みの中で 決めつけています。
Aさんは、個性を排除してはいけない、十人十色であるべき!と いうフィルターがあるのかもしれません。
次にBさん。
「悠長な先生」と決めつけています。
私が 伝えたかったことは「環境になじむまで、経験上 3週間はかかる」という子どものペース。
Bさんは、みんな足並みをそろえて 教育していくべき!という フィルターがあるのかもしれません。
聞き手の方に 自分の思いを フィルターなしで 受け取ってもらうのは、なかなか むずかしいものです。
特に教育現場はねん(*^_^*)。
みんな 子どものことが心配だし、先生への期待もあるから。
先生に不信感を感じたら、考えてみてもらいたいな~と思うことが2つあります。


特に 先生と方針が違うときは、何かと もやもや~んと すると思います。
心の中で「自分の中の正しさや正義」が 感情をかき回すのですねん。
ご家庭の方の 先生への信頼がないと 子どもたちが揺らぎますからねん。
先生も親も 子どもをよくしていきたい気持ちは同じ。
立場や考え方はちがっていても、同じ方向を向いている同志のはず。
子どもたちのために、真摯に話し合い、協力し合っていけるといいですよね~
