私は、子どもの頃 おばけがこわくて しょうがありませんでした。
家のどこかで 「ミシッ」と鳴ると 何かいるんじゃないかと ドキドキ。
トイレに入っているときに お化けが出てきたら どうやって逃げようかと思ったり(笑)。
頭の中に、「おばけが出てきたらどうしよう」という回路があったんですね。
こわいがゆえに、予防線を張って 自分を守ろうとしてできました。
だから、ちょっとしたことで 回路につながって、妄想しちゃう…。

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頭の中に 回路ができると、無意識に そこにアクセスするようになります。
無意識というのが 曲者なのねん。
たとえば、「相手の人が不機嫌になったらどうしよう」という思考回路を持っている人がいるとします。
すると、相手の表情や声、ちょっとした一言に 反応し、いちいち
「嫌われちゃったら どうしよう。」
「今、つまんない って思っているのかも。」
と 考え続けます。
でも、これ 「おばけ」と 一緒です。本当か どうか わからない。想像、妄想の世界。
そんな思考回路が 出てきたら、「あ、これ 妄想だな~」って、わかるといいねん。
わかるだけでも ずいぶん ちがうのよん。
それにね。
本当かどうかわからないこと、自分では コントロールできないことばかり 考えていると、疲れてしまいます。
私は、今でも ちょっとだけ おばけがこわいです

おばけは、どこかに いるんじゃないかな、という気持ちも残っています。
でも、変な音を聞いても、トイレに行っても ドキドキしなくなりました。
おばけは いてもいいし、いなくてもいい。
まあ、出てきたら そのとき対処すれば いい、って ぐらいになりました。
なぜならば、おばけがこわい、という思いがなくなってきたから。
「こわい」という感情が減ったら、回路が あまり働かなくなったんですね。
人に嫌われるのが こわくなくなると、きっと 人の顔色が気にならなくなるよ。
好かれてもいい
嫌われてもいい
残念ながら、私を好いてくれるかどうかは 私にはコントロールできないところだから。
そして、「私はこわいんだな」ということを 受け止めていくこと。
こわい、という思いが自分の中にあることを 知るだけでも、少しずつ 楽になっていきます。
