
「この曲は、何拍子?」
「これは、なんというリズム?」
ピアノに関する 問題が 出ます。
クイズ好きの娘には、うってつけ。
娘、難しい問題では じーっと 考えます。
「あ~、わかんないよね。難しいから。
あれは、考えてるんじゃなくて、きっと 思考停止 してるんだろうなあ。」
私は、つい そう思ってしまうのですが、先生は じーっと 待っています。
すると、意外に 答えられたりします。
(ごめん、娘! ちゃんと 考えてたのね…

相手を 信じ、尊重している姿勢が 感じられますよね。

「音が 鳴ってしまうので、ピアノの蓋を 閉めても いいですか?」
のように、先生は 許可を 取ることが よくあります。
こんな小さな子にも、「~しても いいですか?」と 聞くのに、
最初、びっくりしました。
コーチングでも、セッションのとき、
「提案しても いいですか?」
「私の体験を お話しても いいですか?」
と聞くことがありますが、それに 似ていますね。

ピアノの教本には、アセスメントがあります。
たとえば、「長調・短調の 区別が付く」のように この本で学ぶことが
一覧になって 見えるようになっています。
それを見ながら、3段階に分けて 自己評価をしていきます。
先生ではなく、生徒自身が どのくらいできているのかを、考えていくのです。
アセスメントを見ると、できるようになったこと、これから もっとがんばるところが
よく わかります。
さっき、娘に 当面の目標を 聞いてみました。
「指の力を 強くしなくちゃ。
5の指が 弱いんだよね~。」
5歳だって、ちゃんと 自分の課題が わかっています。
先生の指導力が、よく わかります。
・・・・・・・・・・・・
ね?こんな ピアノ教室、あまりないでしょう?!
個人教室なのに、たくさんの生徒さんがいらっしゃるのも ごもっとも。
私自身が、こんな先生に 教わりたかったかな~と 常々 うらやましい思いでいます。