〔おすすめの本〕 気持ちの本 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

最近、感情の扱い方について 書くことが 多くありました。

感情って あふれでてくるもの。
良いも 悪いも ないもの。

子どもの頃から、そんな当たり前のことを 知っていたら どんなにいいでしょう。


お友達のカウンセラーの方は、児童向けに 配布物を出されていました。

こうやって、小さい頃から 自分の感情と向き合うことができるって、
すばらしいなあと 思いながら、拝見させていただきました。


で、そのような 熱心なカウンセラーが 周りにいない方のために、
こちらの 本が おすすめです。


気持ちの本/森田 ゆり

¥1,470
Amazon.co.jp


子どもたちの絵と ふりがな付きの 平易な言葉で 綴られています。


「心のなかは、目で見えない。
 でも、心のなかでおきていることを、気持ちが知らせてくれる。
 
 しあわせな気持ちは、心のなかが安心していることを 知らせてくれる。
 いかりの気持ちは、心のなかが、傷ついていることを 知らせてくれる。

 こう感じると 悪い子だとか、こう感じてはいけない、などということはない。

 ぶたれたら、だれだって いたくて、くやしくて、泣きたい気持ちになる。
 泣きたくなったら、泣いてもいいよ。

 ぶたれたら、はらがたって、いかりの気持ちになる。
 そんなときは、おこっても いいんだよ。

 でも、おこって、人をぶつのではなく、
 そのいかりの気持ちを、言葉で つたえよう。

 「お兄ちゃんが ぶったから、くやしくて はらがたつ」ってね。


(気持ちの本 より)


本の中では、ネガティブな気持ちも ポジティブな気持ちも 同じ重さで扱われています。

そして、

あなたの どんな気持ちも 大切。

うれしい気持ちは 人に伝えると 2倍に、
かなしい気持ちを 人に伝えると 半分になる。

どうしたら、うまく 伝えられるだろう?


と 問いかけています。



また、たくさんの「いいんだよ」という言葉に 出会います。


読んでいて、ジョン・レノンが はじめて オノ・ヨーコに出会った日のことを 思い出しました。
ヨーコの作品展に出向いた ジョンは、展示物を 見て歩きます。

その中のひとつ、はしごに登っていくと 上に 小さく字が書いてありました。

「Yes」

ジョンは 涙したそうです。

私も この絵本を読んで 涙が出てしまいました。



私は、この本を 5歳の娘のクリスマスプレゼントにしようと ずいぶん前から 買ってあります。

幼児には むずかしい内容なのですが、徐々に 何かを感じてくれたらいいな。


大人が読んでも 十分に読み応えがある 絵本です。