



までの記事で、「一人前」という言葉を たくさん使いました。
今日は、少し横道にそれますが 「一人前」という言葉を通して
「子どもを信じる」「子どもを信頼する」ということについて 書きたいと思います。
私は、子どもは 皆 一人前だと思っています。
でも、それは 大人と同等という意味ではありません。
(辞書だと、大人と同じようにできる、という意味ですね☆)
二歳には 二歳のできること、
十歳には 十歳のできることがあります。
年齢に応じたことが できる、
私の場合、それが、一人前にできることです。
ただし、
「五歳だったら お片づけは 一人でできるはずよ!
やりなさい!!」
と 仁王立ちして見ているのは、一人前だと見ていない証拠です。
「できるはずなのに、できでない」
と 子どもを見ているからです。
「片付けのできない子」という気持ちは、子どもに 通じます。
(そんでもって、子どもは その”期待”に 応えて 片付けられない子になります。)
一人前に見るというのは、
今は できていないけれど、きっと できるようになる、
と 子どもの 見えない力や 能力 資質に、信頼を寄せることでもあります。
能力や 経験値は、 子どもそれぞれに違います。
視覚からの情報認識が 早い子や 小さい頃から お片づけの習慣をつけてきた子は
お片づけができるようになるのが 早いと感じます。
そうでない場合、片づけができるようになるのは
一般的な年齢より 遅くなるかもしれません。
(私みたいに…)。
その子のペースで ゆっくりと 進んでいきましょう。
また、子どもを 一人前に扱うことは、放っておくことでもないし、
甘やかすことでもありません。
でも、甘えさせても いいかな、と 私は思っています。
「ママ、一緒に手伝って。」
と言われたら 手伝ってあげれても OKです。
今は、まだ 一人では心細い という段階なのでしょう。
その気持ちを 受け止めます。
その上で、
「わ~、一人で こんなにたくさんの物を 片付けられるようになったね。」
「おもちゃを どこに戻したらいいかが、わかるようになったね。」
と、承認します。
(承認については、ハートストリングス子育てコーチングで学べますよ☆
次回は 10月開講です。)
承認されると、子どもは
「こんなことも できるようになった!」
とわかり、どんどん 自信がついていきます。
自信がついてくると、次のステップに進むことができます。
ときには、きっぱりと 穏やかに 厳しい態度をとることも必要です。
たとえば、うちの娘は 幼稚園から帰ってきたら、
・かばんを片付ける
・水筒とお弁当を出して、私に渡す
・ティッシュを 引き出しに戻す
・ハンカチと 遊び着は、洗濯機へ
という作業をします。
毎日の習慣にしておけば、当たり前のこととして こなしていきます。
最初は 一緒に、だんだんと 一人でできるように、
と ゆるやかな ステップで 身に付けさせていきます。
現在は、もう 一人でできる段階。
もしも、忘れてしまったら、
水筒やお弁当や遊び着は 自分で洗うことになっています。
責任を持たせることで、自覚が出てきます。
でね、
ここまで 書いてきて 私が何を伝えたいのかというと たった 二つです。
「遅くてもいいから、将来的にできるようになれば OK」(早きゃ いいってもんじゃない)
「子どもの持っている 力を信じると、子どもは それに応える」
たとえば、「片付け」だったら
将来的に「一人で片付けられる」という ゴールに到着すれば いいんです。
今やっていることが、ほんのちょっとでも、ゴールに 向かっていればOK!
(もしも、ゴールへ向かわず 半歩下がった…と 感じることがあれば、
それは 甘やかしです。要注意!
たとえば、ブツブツ文句を言いながら ママが一人で 片付けをする、とかね。)
そして、お子さんが ちゃんと ゴールへ到着すると 信じているかどうか、
それも 大きなポイントです。
子どもは 親の信頼を 肌で感じていますから。
「あなたは できるんだよ。大丈夫。
あなたのペースで やっていこう!」
と 思っていたら、きっと できるようになります。
親になると すっごい 根気強くなりますよね~。
だって、片づけだって ママが一人でやっちゃった方が 早いですもん。
こんなすごい 人生勉強(…修行?) 他にはないなあと 思います。
さて、長くなったので 次に続きます。
次は、「甘えと甘やかし」です。