5月になり、担任の先生の噂話や 学校での子どもの様子が
耳に入ってくる頃ですね。
これは、私が 教員をしていた頃のことです。
A君が、お母さんに
「先生が、連休中は 疲れすぎないように、
どこにも 出かけちゃダメって 言ってた。」
と 言ったそうです。
連休後、連絡帳で 知らされました。
「先生は、家のことに 口を出さないでください。」
という、かなり 不快感が伝わってくる文章でした。
実際に 私が言ったのは、ゴールデンウィーク前の決まり文句、
「連休中は、規則正しい生活をして 健康に注意しましょうね。
たくさん遊ぶのもいいけど、疲れすぎると 連休明けが つらいですよ~☆」
こんな感じです。
連休中、あちこちに行って、子どもは くたくたに。
連休明け もぬけの殻… みたいな子も 少なくないからです。
誤解があるようなので、A君を呼んで聞いてみました。
すると、
「だって、出かけるの イヤだったんだもん。
いつも 忙しいから、休みの日ぐらい ゲームしたり、テレビ見たりしたい。
でも、ゴールデンウィークは いつも グアムなんだ。
行くの大変だし、疲れる…。」
というわけで、お母さんの ウキウキした様子を見ると
「行きたくない」、とは言えず、つい 誇張した話が 口をついて出たようです。
そのことを お母様に お伝えすると、ショックを 受けていました。
「うちは、夫婦共に 働いていて、なかなか 子どもと一緒にいる時間がありません。
子どもへの罪滅ぼしに と、思っての ことだったのですが…。」
子どもの心 親知らず という感じでしょうか。
親は 子どもによかれと思って、いろんなことを 思い巡らします。
子どもが欲しいのは、同情ではなく 共感です。
同情と共感については いろんな定義の仕方が ありますが、
私は、誰の ものさしや 価値観で 物事を見ているか、だと思います。
親の価値観で物事を見ていたら 同情です。
・家族団らんの時間が取れないから、旅行に行けば 子どもは喜ぶだろう。
これは、親の価値観から出た考えです。
さらに、お母様とお話しする中で
・旅行にも 行けないようじゃ、子どもが かわいそう
連休中の子どもの日記が、家の出来事ばかりでは みっともない
と 感じていたことも わかりました。
一言で言うと、「自己満」ですね。
やさしい気持ちから出た 自己満足。
もし、子どもの価値観から 物事を見ていたら、共感です。
A君は
・休みの日ぐらい 家で ゆっくりくつろぎたい
と 思っていました。
別に どこにも出かけなくたって、日記が 家のネタばかりだって よかったのです。
「家族団らんの時間が 少ない」
という ひとつの事実。
でも、親と子の 認識は 大きく違っていたようです。
きっと、多かれ少なかれ 同じような出来事は
そこら中に 転がっています。
親だからこそ、子どもを愛するからこそ
出てくる気持ちでもありますよね。
私も 思い当たることがあります。
自己満ママに ならないように、親としての思いを 伝えることはもちろん
子どもの気持ちに敏感なアンテナを 立てておきたいと思います。
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