答えはすぐに教えない | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

最近、すぐに 答えを求める若者が 多いそうです。
プロセスを省いて、結果を出そうと するんですね。

今日のテーマは「答えはすぐに教えない」です。


たとえば、「ひ」という形を見て なんて発音するのか、
ということを 知りたい娘。

それに対して
「これは、なんて読むと思う?」
とか
「なんで、読みたいと思ったのかな?」
と 問いかけたら、娘は プイッと向こうへ行ってしまうでしょう。

考えたって わからないから、聞いてるんですもん。


そういうときは
「”ひ”って 読むんだよ。」
と シンプルに教えればいいんだと思います。



答えを教えない場合 というのは、「それはなぜか?」
というプロセスを 挟んでいる場合です。


先日、娘が 磁石で 遊んでいました。
家中のものに 磁石をあてては くっつくかどうかを調べています。

「ママ、磁石は 銀色のものに くっつくんだよ。」
と 教えてくれました。


そこで、アルミの缶を 与えたところ
「あれ~? 銀色なのにくっつかない…。」
と 不思議な顔。

また、磁石をもって 家中 放浪の旅に出かけました。
旅は、いつまで 続くやら。

( 余談ですが、夫は 小学生のときに 自分で 電磁石を作って感動し
  そのまま ずーっと大学院まで それに関する勉強を続けました。

  もちろん、仕事も、学んだことを生かせるところに 就職。
  子どもの頃に、楽しいと思ったことって ずーっと つながっていきます。)



磁石の特性は「鉄にくっつく」です。

小学校4年生で 習いますが、これを 調べる実験は大好評。
子どもたちは 目を輝かせて 調べます。


最初に、予想として「鉄にだけ くっつきます」
なんて 模範解答を書いている子は、ちょっと つまらなさそう。

すでに、塾などで 答えを教えてもらっているんですね。
かわいそうだなあと思います。


「問い」に対して「予想」をたてて、「検証する」。
文字で書くとむずかしいけれど、楽しい作業です。


かくれんぼだって、そうですよね。

「お友達は、どこにかくれているかな?」(問い)
→「木の陰に いそう!」 (予想)
→「行って 見てみる」  (検証)

大人が、隠れている場所を あらかじめ教えてあげたら、
楽しみは半減します。



子どもは「なぜか?」を考える天才です
娘も何かと、予想を立てています。


「なんで雨ばっかり降ってるか 知ってる?
 あのね、芽が たくさん出たでしょ?

 みんな お水が飲みたかったから、お空さんに頼んだんだよ。
 ”お水くださ~い!”って。

 だから、雨が降るのは 大事なの。
 明日、お花が咲いてるかも!!」


雨が降る仕組みは、いずれ知ることができます。
でも、こんな発想ができるのは 今だけ。


こどもの「なぜ?」という気持ち、大切にしたいですね。



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