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ハートフリースペースのSimple days

心と体はひとつです。体が不調な時、心は何かを訴えている。 心が不調な時、体は何かを訴えている。
心と体に耳を澄ませて、ラクに、シンプルに生きることを大切にしませんか。

今日で2015年が終わります。

みなさまには,どのような一年でしたでしょうか。


気がつけば,年末年始のお知らせもしないままで

先ほど慌ててお知らせを更新しました。


目の前のひとつひとつを丁寧にしながらの日々には

どうしても後回しにすることがひとつふたつ…

私の場合は

こうしてブログを書く時間やインターネットを通じたお知らせがそれです。


今の時代,これらは何より優先されるのが当たり前のようにも見えますが

私の中では後回しにするほうが自然なのです。

ただし,お知らせがなくてご不便をおかけしたいわけではありません。

こうした時間も取れるような日々にしていく必要があるのかもしれません。


今年は同じ歳の大切な人を送りました。

私が転校した小学校6年の時から高校まで同じ学校だった大切な友。

仕事を通じて知り合い,多くを学びながらも率直に話し合えた仲間。

彼らが生きてくれたこと

その人生の中で私と出会ってくれたこと

私にとって宝物のひとつです。


自分が大事だと感じることを大事にする日々を生きたいと願います。

ひとりひとりがそうあれるよう願います。


ここ数年,変化する時期にいる自覚があります。

仕事の仕方の変化,役割の変化…など

そういったことを実現していく時期を歩いています。


今年も出会った一人一人との真実を分かち合う時間が

私を豊かにしてくれました。

時間が折り合わず,年内にお会いできなかった方もいらっしゃいます。

新しい年にお会いする機会を待つことにしましょう。


みなさん,どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう。

健やかであたたかな一瞬を過ごしていただけますように。


新しい年もどうぞよろしくお願いします。









今年も11月7日(土)~8日(日)伊豆高原で「気づきのリトリート」をします。


私がこの仕事をしていこうと決め、長年勤めた会社を辞めた時

自分のためにプレゼントした休暇で訪れた「やすらぎの里 」でしています

 

ゲシュタルト療法は心理療法として発展してきましたが

人間を心と身体に分けません。

有機体として生きている丸ごと全体が「わたし」であり「あなた」です。


そして人間はそのすべてを意識することは困難です。

無意識でいる部分がとてもたくさんあります。


ゲシュタルトでは解釈や分析,評価はしません。

そういったものを一時停止してみます。

いつもよりほんの少し関心を持って

ほんの少し時間をかけて

ほんの少し遊び心を持って生きている「いま」を探究してみます。


気づきは自分自身とつながりを深め,自分自身になっていくこと

手と手をつなぐとあたたかさを感じたり,安心感や嬉しさを感じるように

自分自身とつながっているとき自然に自分を満たす流れの中にいます。


よかったら気づきのリトリートご一緒しましょう!

詳細は「やすらぎの里」」サイトの次を覧ください。

気づきのリトリート




最近手に入れた素敵なバッグとボーチ。
帯のリサイクル(リメイク)です。

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友人のお母さんがひとつひとつ手仕事で創っています。
ポーチの中面も帯地だから、ほら、かわいいし,とてもしっかりしています。


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着物や帯は糸を紡ぎ,丁意匠をこらして染め,織られてきたもの。
手仕事の芸術です。
着物が日常着ではなくった今
その素敵な布を活かす工夫をあちこちで見かけます。

ものがあふれかえる現代ですが
こうした丁寧な手仕事に出会うとあたたかな気持ちが広がります。

持つこと,使うことに喜びのあるものは自然と丁寧に使いたくなります。
心にかけ丁寧に使っていると豊かな気持ちになります。


見ているだけでも楽しいのでサイトをご紹介します。




私にとってゲシュタルトとともに

センサリーアウェアネスとの出会いは

生きていることについて豊かな広がりをもたらしてくれています。


長年日本においてセンサリーアウェアネスを提供してくれている

ジュディス・O・ウィーバー博士のワークショップが

この秋,東京でも開催されます。


関心のある方はぜひ!


【ジュディスのセンサリーアウェアネス1dayイン東京】926日(土)



 私たちの感覚、行動、相互交流を深く探求するプラクティスであるセンサリーアウェアネスは、私たちを自然のリソースに戻るように案内し、よりオーセンティックで、生き生きとしたところに導いてくれるのです。

 このワークショップでは、参加者は、内面的に、または外面的に、他者との関係性において、自然や人間性を伴って、自身の感覚と反応を探求することになります。この探求は、私たちの人生において、さらに繊細に、オーセンティックに反応する能力と喜びを見つけ出す際に助けとなるであろう信頼と安心感をもたらすことができるのです。

私たちが自身の自然な生命力を見つけるにつれて、より十全に他人と関わることができ、自身の中に平和で満たされたもの、そしてさらに世界へと広がる能力を、見つけることができるのです。



*なお、このワークショップはソマティック心理学教会会長の久保隆司さんの主催です。詳しい情報・問い合わせ・申し込みは以下のページからお願いします

センサリーアウェアネス1Dayワークショップ東京

http://kokucheese.com/event/index/314117/






暑中お見舞い申し上げます


猛暑の続く日々,それだけで私たちは消耗しています

どうぞ普段にも増して,十分にお休みをとってくださいますよう


脳と神経の研究をしていた神経解剖学者の

米国人ジル・ボルト・テイラーさんは

37歳の時に脳卒中に倒れ,左脳が障害されました。

言葉や知識を失ったテイラーさんが8年のリハビリを経て

自身の体験を書いた本を読みました。


「奇跡の脳~脳科学者の脳が壊れたとき~」


奇跡の脳/ジル・ボルト テイラー
¥1,836
Amazon.co.jp


この本には驚くべき人間の脳の柔軟性や可能性と

脳卒中患者の回復に役立つ実践的な内容が語られています


闘病しながらの科学者らしい好奇心と観察眼にも感動しますが

何より彼女がその体験から得た脳と心に関する発見(仮説)が

私のこれまでの体験と結びついて説得力があったのです


彼女は左脳に出血し

「歩いたり,話したり,読んだり,書いたり,思い出したりすることが

全くできなくなって」

「精神が死に屈するのを感じ」

「心の沈黙という奈落へ旅し」たのですが


「その旅の間じゅう,わたしという存在のいちばん大切な部分は

深い安らぎに包まれてい」たというのです


私たちは日常的に「考える」ことと「感じる」こと,という区別や

頭ではわかっているんだけど,心は違う,といった意識を持ちますね


このことをテイラーさんは

左右の脳の構造に含まれる心理学的,人格的な違い,と捉えたのです


右脳には右脳の心があり

左脳には左脳の心があり

それらの性質は互いに独立して個性的である,と


右脳の性質について書かれている部分を読んだとき

私はこれまでの私の体験を思ったのです

それは

言葉で説明するのが困難なゲシュタルトのワークを通じての体験や

瞑想で得る感覚と同じだと


もしかしたら,このようなことに興味がなくても

脳卒中からの回復過程,介護に役立つ実践書としてだけでも

十分に価値のある本だと思います

文庫にも収納されました。


奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)/ジル・ボルト テイラー
¥680
Amazon.co.jp









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いつもお世話になっている花屋さんで満開の芍薬を見かけ

思わず買い求めました

「自宅用?」と聞かれて,うなづくと

「満開で日持ちしないから」とたくさんプレゼントしてくれました


こ~んなにいっぱいです


思いがけない花屋さんの好意に驚き

じんわりと嬉しさを感じながら帰途につきました


気がつけば今年はブログを全くと言っていいほど開いていません

忙しい日々に忘れていました

そして,こんな報告をする場所があることをふと思い出すことも

思いがけない嬉しさのひとつです





新年 あけましておめでとうございます


どのようなお正月をお過ごしでしょうか

昨今では働いていらっしゃる方の割合が多いことかもしれません


横浜の年明けはシンシンと冷え込みました

午前中は厚い雲の切れ間から時折のぞく水色の空が穏やかでしたが

午後からは雪が舞いました


この冬は寒さも厳しく雪も多く,雪国では大変なことでしょう


今年はハートフリースペースを立ち上げて満10年を迎えます

「急がず,惜しまず,丁寧に」をモットーに一歩一歩を踏みしめながら

この時を迎えられることの幸せを思います

この10年に得たものの大きさを思います


私が出会ったすべての,一人ひとりに

ともに過ごしてくださるすべての時に

沈んでは上る太陽が如く,常に新しく続く豊かな自然に

生きとし生けるすべてのものに

一生が学びだと心から実感しています


今年もどうぞよろしくお願いします

横浜は穏やかな年の暮れです

みなさまは,大晦日をどのように迎えていらっしゃるでしょうか


年末の休みに入ったら,あれも書こう,これも書こう

センサリーアウェアネスのことや

今年出会った人たちや出来事や

思ったこと,感じたことを少しずつ書いていこう…


忙しい日々に,そんなふうに考えていたのですが

何事も考えたようにはいきません

思わぬ出来事が起こり

相変わらず忙しいまま今日を迎えています


これが生きていることだと実感します

思ったようにはきません

今は常に新しいとき

その時その時に応じているのが生きているということなのですね


今年はホントに忙しかった

その忙しさの中にある一瞬一瞬の今に心から感謝を感じる日々でした


今度とお化けは出ない,という言葉が頭をよぎりますが

いつか今年私が体験した日々のことをお伝えする機会を作れますように

今はこんなふうに思っています


どうぞ,みなさま,よいお年をお迎えくださいますように

あなたのすべてに優しさを向けてくださいますように

今この瞬間に感謝をこめて









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11月最後の週末は
伊豆高原のやすらぎの里で過ごしました
年に1~2回開催している気づきのリトリート
セラピーではなく
わたし自身と出会うための
わたし自身とつながるための
わたし自身を生きるための
そのプロセスを信頼するための
そんな気づきの探求をそれぞれが体験する
私の大好きな時間です

今年もこうして過ごせたことに幸せを感じ
雨上がりの美しい紅葉の景色を眺め
参加してくれた一人ひとりを思い出しながら帰ってきました
写真は30日の朝、ベランダから眺めた日の出です


心待ちにしていた翻訳本が出版されました。


私にとってゲシュタルトは生きることについての

一生の仕事だと思う時があるのですが

そのベースは人間が有機生命体だという事実です


私がより鮮明にこう思うようになったのは

これまでのあらゆる経験に加えて

センサリーアウェアネスとの出会いが大きかったと考えています


そのセンサリーアウェアネスを世に広めた

シャーロット・セルバーの逐語録が翻訳されました

翻訳は現NPO法人センサリーアウェアネスジャパンの斎藤由香さんです

とても読みやすい,正統でしなやかな日本語訳です


感覚が人間にとってどのようなものなのか

生きているということがどのようなことなのか

もしかしたら新しい何かを見つけられるかもしれません

センサリーアウェアネス: つながりに目覚めるワーク (実践講座)/シャーロット セルバー
¥1,944
Amazon.co.jp


センサリーアウェネスの概略について

私がGNJのニュースレターに書いた文章の一部を参考に転載します


センサリー・アウェアネスの源流は一人のドイツ人,

エルザ・ギンドラーに始まります。

ギンドラーはハーモニック・ジムナスティック(調和体操)の先生でした。

ある時,彼女は肺結核に罹りました。

当時は空気のきれいな山にあるサナトリウムで

療養する以外の治療法はありませんでした。

お金のなかったギンドラーには叶わないことで,

医師からは死を宣告されたのです。

彼女は考えました。

肺はふたつある。

ひとつの肺が病気なら休ませればいい,

もうひとつの肺で呼吸をすればいい。

彼女は完治し,医師は「奇跡だ」と言ったそうです。


ギンドラーは自分の見つけた方法を

人々に提供するようになりました。

その方法に名前はつけませんでしたが,

多くの人が彼女のもとで学びました。

その中にはモーシェ・フェルデンクライスもいます。

ギンドラーの弟子の一人,シャーロット・セルバーが

アメリカのニューヨークでギンドラーに学んだことを教え始めました。

後年セルバーは,自分の提供するワークを

「センサリー・アウェアネス」と名付けました。


さまざまな人がギンドラーとセルバーに学びました。

ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズもその一人です。

フリッツの妻ローラはギンドラーに学んでいました。

二人はニューヨークでセルバーのもとに通い,

感銘を受けたフリッツは2年ほど

セルバーのワークショップで探求を深めたということです。

セルバーは1963年にエサレン研究所に招かれ,

エサレンで教え始めることになり,

身体・心・精神に関わる人間の可能性を

探求しようとする人々や療法に大きく影響をもたらしました。


こうして書いていると,

私がゲシュタルト療法に出会い,生き方を学んでいると直感して,

自分と世界を探求し続ける中で

センサリー・アウェアネスに出会ったのは必然に思えます。

日本では,セルバーに深く学んだ

ジュディス.O.ウィーバーPh.D(ライヒアン心理学博士)が,

1985年から現在まで来日してワークを提供してくれています。