カウンセラーって? | ハートフリースペースのSimple days

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心と体はひとつです。体が不調な時、心は何かを訴えている。 心が不調な時、体は何かを訴えている。
心と体に耳を澄ませて、ラクに、シンプルに生きることを大切にしませんか。

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日が短くなりました。

日の出の時刻も遅くなりました。

写真は6時半頃の朝です。


カウンセラーを目指す仲間からの相談について考えました。


たくさんのクライエントさんから教わったことのひとつに、
人間は一人一人が、世界でたった一人の尊い存在だ、ということがあります。
理屈ではなく、心からそのことを体感するのです。

自分と向き合う目の前のクライエントさんに寄り添いながら
畏敬の念に近いものを感じることが、しばしばあります。


私たちの個性は100人100色ですから

カウンセリングの過程も一人一人まったく違います。

私はゲシュタルト療法と再決断療法が専門ですが、

たとえば再決断療法が、どんなに効果的でも

すべての人にあっているわけではありません。


大切なのはクライエントさんが、ラクになることですから

支援の方法もその人に添って変わっていきます。


一人一人に心のプロセスがあり

そのプロセスの順序を無視したらいい結果は生まれないのです。


私たちは地球という自然界に生きる、いってみれば自然の一部です。

自然界には法則があります。

たとえば植物の種を撒いたら、芽が出て、葉がつき、茎が伸び、葉が増え

枝が伸び、やがて花芽がふくらみ、花が咲き、実がなれば花がしおれる。

そして次世代の種が撒かれます。


この順序性を無視することは、自然界にはありません。

自然界の命である私たちも同じです。


カウンセラーの仕事は

その人がその人らしく、自由にいきいきと生きることを支援することです。

カウンセラーが自分の理論や技法に、その人を当てはめてしまうのは

とても危険なことだと、つくづく思います。


カウンセラーが

基本である理論・技法・倫理を身に着け

そこからズレないことは当然ですし、とても大切なことです。

ただ

それもクライエントさんの心のプロセスに添わなければ

意味のないことになります。

技法だけを追求するのは

危険を伴うということを

カウンセラーを目指している大切な仲間たちに伝えたいと思います。