人間の本来の心はシンプルだな、と思います。
それは植物が芽を出し、葉をつけ、伸び、やがて花を開き
受粉し、種を宿し、散っていくことに似ているように思います。
私たちも生まれ、食べ、排出しながら
不安があれば恐れ
嬉しい時は喜び
思いがかなわない時は悲しみ
うまくいかないことがあれば怒り・・・
やがて愛に出会い
子を宿し
この世での役目を終えて死んでいきます。
ところが、この過程が一筋縄ではいきません。
恐れの前で身動きができなくなります。
すると喜びも悲しみも怒りもしまいこんでしまいます。
悲しみが深くて心が留まります。
すると喜びも怒りもたいしたことではないように思います。
怒りが澱のようにはびこります。
すると喜びも悲しみも恐れも封印してしまいます。
愛に出会うとは限りません。
出会っても成就するとは限りません。
子を宿すとは限りません。
宿しても生まれないことも、生まないこともあります。
私たちは生きている過程で
本来のシンプルな心の営みを
段々に感じられなくなってしまうことが多いのかも知れません。
だって、こんなに色々な事が起こるのに
いちいち感じていたら
厄介だし、困るし、うまく生きていかれないような気がするし。
感じるのは弱虫で、強くなくては生きていけないし。
強くなくては生きている価値がないし。
だって、そう思うから。
いつからそう思うようになったの?
それは普遍的な、客観的な事実?
こうでなくちゃ・・
こうしてはならない・・
こんな言葉があなたの中にありませんか?