いつもブログを読んで下さり
ありがとうございます。
心理コンサルタントの横山ゆかです。
(内観のプロはこんな人)
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前回の記事では
頑張っているのに苦しい恋愛の問題が解決されない。
同じことを繰り返していて進歩がなく、
停滞を感じて焦ってしまうのは
「恋愛依存を克服したい」というのは建前で
本音は別のところにあるかもしれないから。
それは、相手をコントロールしたい欲求や
恋愛依存を克服したい理由が「自分のため」ではなく
「彼のため」となっているかも知れないから。
というお話でした。
(詳しくはこちらから:
初めて御覧になる方は
前回の記事を読んだあとの方が
わかりやすいかも知れません。
コントロール欲求とまっとうな感覚と恋愛依存と
彼のこころを変えたい
わたしが頑張ればなんとかなる。
と思い込み、しかもそれが
相手をコントロールすることだとわからなかったため
ちょっとしたことで怒りがでたり
彼にイライラをぶつけることを繰り返していたわたし。
自分のために恋愛依存を克服したい。
そう思っていたけれど
本当は、「彼のため」になっていて
だからこそ、彼も同じように頑張ってくれないことに
大きな不満を抱えていたんです。
そうとはわからず、受け身な自分に振り回され
彼をコントロールすることに
躍起になっていたのだと今ならわかりますが
気づいたとしても、すんなりそれを止めるというわけにはいかない。(笑)
このコントロール欲求を
手放せなかった理由はカンタンです。
わたし自身も、親やそれ以外の人間関係で
さんざんそのような関わり方をされた
つまり、相手の期待に応える
相手の役に立とうとするなどで
コントロールされてきたため
それが当たり前になっていたこと
そして、コントロールすることが
相手を支配することであり
いくら恋人でも、やっちゃいけないこと
ということが感覚的にわからなかったからです。
これについては、別の記事でテーマにあげようと思いますが
これって依存特有(共依存とか)の世界に浸っている状態で
まっとうな感覚がもてず、狂気の世界で生きていることに
自分でわからない、気づけないことが
恋愛依存から脱却できない本当の理由だとわたしは考えます。
そして、ここまでの気づきを得ないと
なかなか依存的な恋愛を卒業することは難しく
だからこそ、傾聴スタイルの
話を聴いてもらうだけのカウンセリングではうまくいかないため
愛着障害の方にマッチした
恋愛が苦しくなってしまう仕組みや
その恋愛心理を知識として得ることが必要です。
傾聴カウンセリングは話を聴いてくれても
恋愛依存の心理知識までは教えてくれない場合が多いので。
話は戻しますが
自分の強いコントロール欲求に気づき
それを素直に認めない限り、
それについて考え、向き合うことができない。
ということは、苦しい習慣を手放せないことになるため
頑張れば頑張るほど深みにハマっていく
アリ地獄のような恋愛になってしまいます。
そんなの嫌ですよね。。。
ではどうしたらいいのでしょうか。
それは、
恋愛依存を克服したい
彼との関係をよくしたい
自分の〇〇な部分を改善したい
一見、前向きな動機でも
その裏には、彼を変えたい。
こんなコントロール欲求があったり
自分が頑張れば変えられる
という認知になっていないか見直してみること。
そして、
本当の自分の想い、気持ちを胡麻化したり否認せず
まっすぐ受け止めることをしてみてほしいんです。
まっすぐな気持ち=本音。
この本音に気づくことが
愛着障害の方にはとても難しいですよね。
わたしも難しかった。
でもわたしは幸いなことに、自分のこころで何が起きているのか
振り返る内観法を仲間と一緒に学び、身に着けたので
コントロール欲求や怒りの裏にある本音に
だんだん気づけるようになっていきました。
わたしは、彼にもっと
関心を示してほしかった。
2人の関係について、
もっと考えてもらいたかったし
わたしがカウンセリングを受けたりして頑張っているのだから
彼にも同じくらい、努力してほしかった。
そしておそらく
そんな自分を認めてほしい気持ちもあったと思います。
もちろん彼も頑張ってくれていた部分はあったと感じます。
でもどこか表面的だったり、
わたしが言ったからやっている感が拭えなかった。
少なくとも、主体的に
動いているわけではないと感じていました。
これが虚しかったんです。
嫌われてるんじゃなくて、関心がない。
好きの反対は関心がない、ですよね。
なので
わたしがカウンセリングを受けると伝えているのに
その日に平然と「会社の人と1泊2日で釣りに行ってくるから。」
と言ってくることが許せなかった。
明らかに彼は、わたしがおかしい。
異常なことはわかっていたはずで
でもそれがどこか他人ごとだったり
自分には関係ないと思っていることが
透けて見えたんですね。
2人の間で喧嘩が多く、
私が怒り狂っているのは、もちろんわたし自身の問題です。
でも、一緒にいるのなら、
私だけではなく、「2人」の問題のはず。
それなのに彼は、誰かに相談するとか
専門家に相談するとかせず
ただ、喧嘩が起きれば「俺にどうしろっていうんだ!」と
解決策をわたしに求めてくる。
知らんがな。
むしろわたしだって
どうしたらいいかわからないんだから
あんたもちょっとは自分で動いてくれよ。
とわたしはなる。
彼も結局は終始受け身で
本気でわたしのことを考えてくれていないことが
親を彷彿とさせる部分があり
だからこそ、わたしは
彼を変えたい
と躍起になっていたんです。
まるで、親に仕返しするみたいに。
わたしは、彼に親を重ねてしまっていたからこそ
どうしても、手放せなかったし
なんとしてでも、自分の思い通りに動かしたい。
そんな傲慢さがあったのだと思います。恥ずかしいです。そんな自分が。
しかしながら、仕方がなかった。
トラウマが解消されていなかった以上、どうにもできなかった。
開きなおるのではなく、そう感じます。
でも半面、こうも思うんです。
わたしは、ありのままの彼に満足できない、
むしろ不満をたくさん抱えたり
期待してしまうのなら
その関係を諦めるしかなかったと。
でも、自分の本当の感情
本音を認めることができなければ
次のステップとして
「手放す」「諦める」ができなかったと思います。
わたしたちは、自分の本当の感情に気づいて
それを認めてあげないと
どうしても頑固になってしまう。
本当の感情がわからないと
ある意味絶望できないので
絶望がなければ、変えられない部分もあったりします。
時間はかかりましたが、少しずつ冷静さを取り戻し
わたし自身が自尊心を回復させていく中
どんなに頑張っても
彼は私の思う通りには変わらないことを
受け入れられるようになってきたし
2人の関係のことなのに
のらりくらりやってる彼に
尊敬の気持ちがもてず
むしろ嫌悪感が出てきてしまい
別れるしか選択肢がありませんでした。
でもその選択に後悔してないし
賢明な判断だったと思います。
一緒にいてもわたしだけではなく
彼にとっても毒になる関係を続けることが
どれだけ時間を無駄にし
自分を傷つけるかわかったから。
彼と離れて一人になりたくない。
もちろん、そういう気持ちもあって
一人になるのが怖かったから
彼にしがみついてた部分もあります。
今、恋愛依存に陥っているあなたなら
きっと、わかりますよね。
でも、そういう生き方に誇りはもてないし
結局、依存的な道を選んでいることが
自分らしくいられなくするとわかったんです。
なので、どんなに一人になるのが怖い、嫌
という気持ちがあったとしても
長い目でその先の人生のことを考えたら
一人になって、自分の毒になるもの
自分を傷つけることから自分を解放することが
1番建設的で健全であり、自分を守ることになるとわかりました。
話を少し戻しますが
相手に怒りや感情をぶつけて傷つけたり
甘え全開で関わるようなことをしない限り
こころの中で何を思ってもいいとわたしは思ってます。
何を想っても、自由なんです。
でも愛着障害のわたしたちは
人に見せないのに
こころの中、自分の中に生まれる感情などにも
最初から、制限を掛けてしまっていると感じることがあります。
我慢、自分を抑える
こうでなきゃダメ
こうしないといけない
こうしてはいけない
こういったジャッジや制限が入る前の
自分の本音、本心をまっすぐ受け止め
それを素直に認めてあげることに
ぜひチャレンジして頂きたいです。
どんなに汚い感情でもいいです。
それらに気づいていくことで
自分の本当の気持ちや
依存的な恋愛に求めているものに気づくことができ
そこで初めて、自分を変えるチャンスが生まれるんです。
なかなか本音を見つけるのが難しいときには
今日のこの記事を思い出し
ゆかさんがあんなこと話してたな。
何を想っても自由だし
ゆかさんも自分の感情を素直に認めたら
依存的な恋愛やめられたと言ってたな。
と思い出してみてくださいね。
ん~やっぱり長くなってしまった。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
(前回の記事: