勘違いして欲しくないのが、インスリンというホルモン自体は中立だということです。
というか急激に加工食品などの摂取により上がった血糖値は下げなければ高血糖の状態が続いてしまいますので、インスリンが膵臓から出るのは身体を守るために必要な機能です。
問題はインスリンが出ても効かなくなることです。インスリン抵抗性ということです。
そうなるとインスリンが出てでも血糖値は下がらず、高血糖な状態が続き、余剰のインスリンが脂肪細胞に吸収されていくことで肥満と糖尿病の坂を転がり落ちていきます。
インスリン抵抗性が肥満や糖尿病、あるいはそれらに端を発するがんやアルツハイマーや心疾患の原因となります。
インスリン抵抗性→肥満、糖尿病、がん、アルツハイマー、心疾患
ということです。
また視点を変えれば、このインスリン抵抗性も何かの結果であると言えます。
その何かとは、超刺激をもたらし報酬系をハッキングする加工食品へのアディクションであり、そのアディクションもまた現代においてはより多くの収益を求める資本主義がもたらすものです。
資本主義→加工食品へのアディクション→インスリン抵抗性
ということになります。
そのような巨大な洗脳システム（あるいは蟲）が、僕らの意思を超えたところで蠢いているのを感じ、自らをその蟲から解放しましょう。
しかしそれはどのようにして？
理論のロゴスを武器にその洗脳システム（蟲）を理解することによって、です。
すなわち僕たちにアディクションやインスリン抵抗性をもたらす洗脳システムよりひとつ上の抽象度に上がり、そこから論理的にそのシステムを理解し把握することです。
そうすることで自らの宇宙が書き換わり、自らの思考や振る舞いも変わります。自然と食べたいものや食べたい時間、食べたい量が変わります。その結果としてアディクションやインスリン抵抗性を克服して、スッキリ痩せて健康になります。
そのためには、自分では及びもつかない絶対的な他者がいると認めましょう。そこから抽象度を上げるという僕たちの営みが始まります。（※１）
今朝新宿中央公園を歩いていて、二匹の蝶がつがいになって僕の目の前を通り過ぎました。
その姿を見ていて「ああ、自分のようだ」と思いました。
僕たちはお互いに影響を与え合い支え合うことで存在することができますが、その一方で僕たちは究極的には他者のことは理解できない孤独な存在です。（※２）
感じたことや経験したことの情報は言語を通じて伝達可能ですが、しかし自分が感じたことそれ自体や経験したことそれ自体を伝えることは不可能です。
逆に他者の感じたことや経験したことを推し量ることは可能ですが、他者の感じたことそれ自体や経験したことそれ自体を理解することは不可能です。
二十億光年の孤独（※３）とまで言わないでも、百年の孤独（※４）がそこにあります。
T理論では互いに影響を与え合うことを「縁起」（※５）といい、またどこまでいっても孤独であることを「一人一宇宙」（※６）と言います。
つがいの蝶のように僕たちはお互いを求め合うと同時に、どこまでいってもひとつになれない孤独な存在なのです。
その絶対的な他者である宇宙の写像して、ネガティブなものとしてはインスリン抵抗性を始めとした病があり、逆にポジティブなものとしては減量や健康の実現があります。
その絶対的な他者である宇宙のシステムを理解しない限りは、ダイエットの減量や健康の実現は不可能です。よしんば根性と気合いで減量できたとしても、ホメオスタシスが猛烈に反発してリバウンドします。
それを避けて、真の意味で減量と健康を実現するにはどうすればいいか？
ひとつは先述の通りに、一人一宇宙であることと自分には絶対に理解できない存在があることを認め、深く絶望することです。（※７）
そこから真の意味での対話、コミュニケーションが始まります。
もうひとつが密教法具ならぬ気功技術を通じてその絶対的な他者である宇宙を理解することです。
本家の気功技術もまた絶対的な他者である宇宙の写像です。単に気功技術を発火させるだけではなくその気功技術の効果をアリアドネの糸にして、無意識を徐々書き換え、先に健康でIQと抽象度が上がった状態に転生して、その高みから宇宙のシステムの理解を試みることです。
いわば絶対的な他者としての宇宙を認め絶望することから始めるのが顕教で、気功技術を通じて先に転生してから理解に努めるのが密教です。
僕たちは空海に倣って「顕密不二」（※８）ですから、両方同時にやってしまいますw
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【脚注】
（※１）
世界には絶対的な他者がいることを認め、その他者も含めた抽象度の階段を上がる必要があります。
５次元が見えていますか？〜抽象度を抽象的に理解していると、物理空間に対しても盲目的になる〜 2015年01月05日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※２）
われわれ人間は肩寄せあって生き、互いに作用、反作用を及ぼしあうが、いかなる状況にあっても、常に孤独である。殉教者は手を取りあって刑場に入るが、十字架にかかる時はそれぞれ一人ぼっちである。抱きあっている恋人たちは孤立している恍惚の情を合体した自我超越へ溶解させようと必死になり、虚しく足掻く。肉体に包まれた精神はすべて、苦しいときも楽しいときも、孤独を運命づけられているのがその本性である。感情、気分、洞察、空想—これらはみな私事であり、表象を通してでなければ、また間接的にでなければ、伝達不可能である。体験についての情報はプールできるが、体験自体となると、これはできない。家族から国家にいたるまで、人間集団はみな島宇宙社会である。
（「知覚の扉」p.p.12-13）
※記事のタイトルはこちらから引用しました
（※３）
©︎谷川俊太郎
（※４）
©︎ガルシア＝マルケス
※祝！文庫化！！
（※５）
「縁起」とは「縁」によって「起」こると書きます。 一言でいうと、縁起とは「すべての存在は関係で成り立っている」ということです。 どういうことかというと、世の中には個で成り立つものは存在せず、他のものとの関係性によって成り立っているという思想のことです。
（もうこれ以上、人間関係で悩まない極意）
（※６）
さて、こうして「情報宇宙」というものを考えてみると、人間が一〇人いたら、一〇個の「情報宇宙」があるということになります。六六億人いたら、六六億個の「情報宇宙」があります。 つまり、人の数だけ宇宙がある「一人一宇宙」ということになります。
（「生」と「死」の取り扱い説明書）
（※７）
対話能力をどうやって上げればいいかといえば、、、、、、他者とは絶対に分かり合えない、そして自分とも決して分かり合えないという絶望からスタートして、少しでもわずかでも共有できたら嬉しいと思うことではないかと思います。一人一宇宙という概念は空理空論ではなく、現実的で物理的な事実なのです。そしてその深い体感からスタートすることです。
IQを上げたいと思ったら、真っ先にやるべきは対話能力の向上かもしれないと中学受験算数から思う 2015年07月04日（「まといのば」本家ブログより引用）
（※８）
顕密不二については、それのみならず宗教や哲学の奥義について書かれている本家の記事を参照してください！
「きみが神の友ならば、炎は水である」「人はすべて火で塩づけられねばならない」 2015年09月28日（「まといのば」本家ブログ）
【御礼！】
c.f.ダイエットの気功技術に身を委ねていると、三羽の小鳥たちは歌う♫心配すんな、全部うまくいく、と。 2024年05月22日 テーマ：気功ブログ 公式ジャンル記事ランキング：整体・リラクゼーション16位
今日は記事ランキング１６位でした！いつも読んでいただきありがとうございます！！
LINEでRay先生にコラージュも送っていただき大変ありがたいですm(_ _)m