人生は戯れに満ちた変化の連続にすぎない。この永遠に続く連なりに身をゆだね、感謝すること。 | 『TMダイエット〜T理論と気功で頑張らずに痩せる!?』

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映画ってのは現代の神話だと僕の先生はおっしゃいます。(さらにその賞味期限が短くなってきたとも)

c.f.シン・TENETを恐れることはない、最初は全てを理解しようとしないで、小説を読むように進みなさい 2022年06月03日

 

確かに人気作の映画はギリシャ神話や北欧神話をベースにしているものが多いです。映画監督のジョージ・ルーカスは神話学者のジョセフ・キャンベルの講義と本に大きく影響を受けて「スターウォーズ」シリーズを作りました。

 

※ジョージ・ルーカスが大きく影響を受けたのはこちら。ただ正直読みづらいです。初めて読むのなら、やはり「神話の力」でしょう。インタビュー形式で読みやすいです。僕はゴールの都合上定期的に読み返すのですが、その度に発見があります。

 

c.f.「神話の力」、比較神話学がもたらす恩恵 2010年09月16日

c.f.現代において迷信かおとぎ話として打ち捨てられた神話の中に黄金を見い出す 2014年11月19日

 

例えば神話のパターンとして「旅立ち(別れ)→通過儀礼→帰還」といったものが挙げられます。スター・ウォーズに限らず、ほとんどの映画がそのようなパターンで収斂することがわかります。

 

それを踏まえると、映画の見方も変わってくるように思います。プロットや展開が少々荒くとも、これは神話なんだと見切ることができると、荒唐無稽でもすんなり受け入れることができます(たぶん)。

 

ヒットしている映画は必ず神話のエッセンスがベースにありますし、逆にヒットしていなくても良い映画には神話を見出すことができます。

 

渋谷の小さい映画館で、「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」という映画を観てきました。

 

 

ダニエル・グレイグ版の007シリーズでもヒロインを演じていたレア・セドゥーが主演です。

 

 

 

タイトルからして韻を踏んでいて、僕(たち)の心を掴みます( ̄ー ̄)

 

 

※こちらも良い映画ですね〜

 

さて、「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」ですが、どんな映画かというと、こんな映画です↓

 

「心と体と」で2017年・第67回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したハンガリーのイルディコー・エニェディが監督・脚本を手がけ、「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥーが主演を務めたラブストーリー。

ハンガリーの作家ミラン・フストの小説を原作に、出会ってすぐに結婚した男女の官能的で切ない愛の行方を描き出す。1920年、マルタ共和国のとあるカフェ。船長のヤコブは友人と、店に最初に入ってきた女性と結婚するという賭けをする。現れたのはリジーという美しい女性で、ヤコブは初対面の彼女に結婚を申し込む。そして週末、ヤコブとリジーは2人きりで結婚の儀式を行う。幸せな時間を過ごすヤコブとリジーだったが、リジーの友人デダンが現れると、ヤコブは2人の仲を疑って嫉妬するようになり……。

 

 

表向きは恋愛映画として宣伝されていますし、そのような批評も多いのですが、僕自身は観てすぐにこれは神話だと思わされました。映画の始まりが、カフェではじめてあった女性と結婚するという荒唐無稽なもので、観客を異化するからです。

 

異化というのは、文学理論や演劇理論の用語で、慣れ親しんだ日常的な事物を奇異で非日常的なものとして表現するための手法。知覚の「自動化」を避けるためのもの(wiki)です。認知科学や苫米地理論だと、「フレームの中断」がそれに当たります。

 

苫米地理論ではハンドシェイク・インダクションの技術がありますが、それはまさしくフレームの中断を利用したものです。例えば街でティッシュを受け取ったと思ったらフレームを中断され、ラ●センの絵を買うローンを組まされたり、新興宗教に勧誘されたりします。

c.f.【バレエスクール募集開始!】バラの甘い香りに誘われて、軽やかに楽しく踊りましょう!! 2018年10月03日

 

この異化、フレームの中断はもちろん文学でも使われていて、章が変わったと思ったら病んだヒロインが脈絡なく自殺していたり(ノルウェイの森)、あるいはトンネルを抜けたらそこは雪国だったりします(雪国)。

 

 

 

 

あと芸人さんがよく「笑いは裏切り」とおっしゃいますが、それも認知科学で言えばフレームの中断ということになります。日常のフレームに変なおじさんやおばさんが登場すると、僕たちはフレームの中断をされ漫才やコントに引き込まれます。

※この2008年のM1で一気にスターダムにのし上がったオードリーさんは、登場からして僕たちを異化してきますね(^o^)

 

 

そのシーンを観た(読んだ)時点で、僕たち観客は日常やこれまでのフレームから切り離されて、映画や物語、あるいは笑いの世界に引き込まれます。それが上手なクリエイターが、結果として高く評価されます。おそらく彼らは理論的に知っているというよりも浴びるように観てきた映画や笑い、読んできた小説を通じて身体でそれを覚えてしまったんだろうなと僕は推測します。

 

話を戻して、映画「ストーリ・オブ・マイ・ワイフ」です。これもストーリだけ見るとファム・ファタール(悪女)な妻に翻弄される男の話のように思わされます。蜜月があったと思ったら、突然突き放されたり、と思ったらまた蜜月があったりと、主人公は振り回されます。

 

妻も妻で、そんなに嫌いならさっさと別れれば良いのにと思わされます。

 

 

普通の恋愛なら破綻しているでしょう。

 

しかし最初に異化されることで、それを受け入れてしまいます。そして観続けていると、これは神話なのだと気づきます。妻に仮託された理不尽な神と、それに振り回される人間のお話です。

 

そもそも主人公の男の名前がヤコブ(旧約の登場人物)の時点で押して図るべしです(^o^)

 

ご承知の通り、神話の神々はみな理不尽でめちゃくちゃなことをします。ギリシャ神話のゼウスは女性が大好きで奥さんのヘラがいるのに浮気ばかりしますし、旧約の神は妬む神で、ほかの神を崇めると嫉妬で怒ります。

 

特に旧約のヨブ記はひどくて、旧約の神はサタンと賭けをして、信仰深い義人ヨブの財産や家族や健康を奪い、その信仰を試します。僕は師匠の口から何度もその話を聞いてエコーされています。

c.f.無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか(ヨブ記) 2015年01月14日

 

映画を観ていて、そのような神々のことを思い出しました。熱烈に愛してくれたと思ったら、理不尽に僕たちを振り回す、そんな神々のことを。

 

 

苫米地理論ではゲーデルの不完全性定理やハイゼンベルクの不確定性原理を踏まえて全知全能の神は否定されますが、矛盾を抱え汎神化された神はいてもいいことになっています。それを東洋の密教では遮那と呼び、西洋の伝統だとハイヤーセルフと言います。

 

また、他者のそれに礼拝することを、ナマステと言います。

c.f.あなたは夕日に溶けて わたしは夜明に消えて もう二度と 交わらないのなら それが運命だね(藤井風 2020年09月19日

 

あるいは気功の世界だとそれを「未来の自分」とも言います。それらが予兆やビジョンをもたらしてくれて、僕たちを助けてくれます。

c.f.ねえ、ブルータス、僕らがうだつが上がらないのはね、 なにも運勢(星)が悪いんじゃない。 2020年09月21日

 

ユーミンが歌うように、小さい頃は神様がいて、不思議に夢を叶えてくれるものです。

 

 

 

特に気功に出会うと大概の夢は叶ってしまいます。ある程度頭がよければ、お金を稼ぎたいとか、尊敬されたいとか、モテたいとか、そういった夢はあっさり叶ってしまいます。

 

エフィカシーが低すぎて長い間自分には無理だと思っていた夢があっさりと叶ってしまいます。まだ気功をやったことがない人は羨ましく思われるかもしれませんが、主観的には結構キツいものがあります。

 

だからこそゴールの更新や古い思考パターンの脱洗脳が必要になってくるのですが、自分は半ば成功していると思い上がっているので、なかなかそれができません。表面上はそれをやっているつもりなのですが、無意識は頑なに変わろうとしません。

 

そうなると、せっかく未来の自分が投げてくれる予兆や、メンターや師匠からのアドバイスが耳に入ってこなくなり、最後は、、、。

 

いま振り返るとカッコつけずに自分のメンターに相談しろよと思うのですが、それができるようになったのは全てを失った後でした。我ながらアホです。

 

僭越ながらクライアントの皆さんには、この愚かな先輩の失敗の物語を糧にして他山の石にして欲しいと思います。そうならないための方法が、能力の輪(©︎ウォーレン・バフェット)の中に留まり、脱洗脳を進めていくことです。

c.f.自分の能力の輪がわかっているなら、そこにとどまっていればいい(ウォーレン・バフェット) 2019年08月06日

 

そうすると余計な失敗をせずに、スムーズに未来が開かれていきます。

 

だけど能力の輪の中に留まっていると、「いやこれはちょっと」と目を背けてしまいたくなるビジョンや予兆が訪れます。そうなったら諦めてそれを受け入れましょう。逆らってはいけません(^o^)

 

老子が言うように、「天地は仁ならず、万物を以って芻狗(すうく:お祭りのおもちゃの犬)と為す(老子第5章)」です。僕たちは天地(あるいは未来の自分)から見ればお祭りのおもちゃの犬のようなものです。

c.f.♫小さい頃は神様がいて不思議に夢をかなえてくれた。やさしい気持ちで目覚めた朝は大人になっても奇跡 2018年09月11日

 

それを拒絶するエゴや洗脳を捨てて、自らをお祭りのおもちゃと見做し、受け入れましょう。当然それは現状の外のものであるがゆえに、僕たちは恐怖を感じ身を竦(すく)めます。

 

そんなときのためにも気功はあります。現状の外を見て恐怖で身を固めても、自分の好きな気功技術を使うことでゆるめることができます。

 

そうすることで、僕たちは次々と奇跡を起こし、軽やかに現状の外に移動することができます。もちろんその過程では別れが訪れたり、トラブルに巻き込まれたりと、色々と起こります。

 

でもその嵐を切り抜けることができれば、また静かな場所に移動できます。軽やかに、次のステージに移動することができるのです。

 

それを可能にするのが、能力の輪の中に留まることで訪れるビジョンや予兆は全て受け入れるというマインドセットです。天地は仁ならず、ですね。

 

映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」でも終盤に主人公が仮想の息子にこう語りかけます。

 

人生は戯れに満ちた変化の連続にすぎない。この永遠に続く連なりに身をゆだね、感謝すること。かつての私のように逆らってはならない

 

能力の輪の中に留まり変化を受け入れ身を委ねましょう。そして偉大なそれに感謝をし、逆らうのはやめて、味方にしてしまいましょう。

 

 

そうすれば静かで激しく楽しい毎日を送ることができます。

 

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