まずは理論通りに考え、理論に合わないアイデアを脳から締め出しましょう。扇情的な言い方をすれば、理論によって自らを洗脳することです。
他者から盲目になっていると謗られようが、徹底的に気功の世界にどっぷり浸かって、まるで自分が気功の壮大な体系の体現であるかのように振る舞いましょう。もちろんこれは気功について他者に対して講釈を垂れろということではなく、自分自身に対して徹底的に気功について説明して納得させるということです。
自分が気功のセミナーの講師で、自分のアバターにその講義を聞かせるシミュレーションをするのもいいでしょう。講師として自分よりIQが低く設定されたアバターたちに対して気功のレクチャーをしてみましょう。
あ、アバターとは元はサンスクリット語でアヴァターラで、その意味は至高なる存在の化身とか権現とされるものです。そこから転じて気功では気の玉を応用して作った分身のことをアバターと呼びます。
＊ヴィシュヌ（インドの神様）の10の化身を描いた絵画
例えばアバターを気功と出会う前の自分に設定してみるとスムーズに行くかもしれません。
当然ながら今の自分よりIQは低いですから、自分が理解しているままレクチャーしてもなかなか伝わりません。なので彼彼女が理解できるところまで抽象度を下げたり、例えを用意したりして、理解してもらうように努めます。
この作業は大変ですし肉体的にも疲弊することが多いですが、大きな力となります。その説明をスクリプトにすれば実際のセミナーでも使えますし、もちろんブログでも使えます。
本格的な人は貸し会議室を借りてホワイトボードを使って一人でアバター相手にひたすらレクチャーするのもいいでしょう。あるいは自宅にホワイトボードを置いてアバター相手にレクチャーするのもいいかもしれません。
アウトプットすると自分が説明するときにまごつくところが見えてきますし、理解が浅いところも話しているとわかります。「あれ、これうまく説明できないな」というところがアバター相手にレクチャーしていると必ず出てきます。
それに気付ければ自分自身のスコトーマを把握できるので、あとはそれを調べてノートにとってまとめましょう。受講生の皆さんはメールやLINEで僕に質問していただいても構いません。
そうやって理解の不足を埋めていけばより気功に対する理解が深まり、連鎖してそれまでの理解が更新されることもあるでしょう。ほとんどの人はやらないと思いますが、結構オススメの方法です。
間違いなく地力みたいなものが付きますし、説明に四苦八苦しているうちにIQも上がっていくのでオススメです。近い将来ブログを書いたりセミナーをやりたいな〜と思う人にはかなり有効でしょう。
そうやって人に教えるつもりで気功についてアウトプットしていくと、さらにどっぷり気功の世界に浸かることとなりますw。人の言動や行動といった現象を全て気功として捉え、ただ楽しんでいたはずの漫画や映画の中に気功を見出すようになります。
僕の先生は気功は人間の営みを全て包摂するとおっしゃいますが、気功の世界に浸かれば浸かるほど、全てが気功のように見えてくるようになります。
c.f.結界と式神は同じですか？ストレッチと筋膜リリースは同じですか？どの視点から見るかによりますよねー 2018年02月11日
そうすると自分の世界の見方というものが随分とスッキリすることに気づくでしょう。複雑に見えていた世界や人というものがシンプルに見えるようになります。そしてやることも随分とシンプルになるでしょう。
それがひとつ上の抽象度に上がったということです。
ひとつ上の抽象度からみると、世界はそれまでよりもスッキリとして見えるようになるのです。フィッツジェラルドがグレート・ギャツビーでそう書いたように。
ただの気の利いた警句としてとってほしくないのだが、人生というのは詰まるところ、単一の窓から眺めたときの方が遥かにすっきりとして見えるものなのだ。（グレート・ギャツビー/村上春樹訳 p.p.15）
＊映画でビジュアルを自分の中に作ってから小説を読むのがオススメです！
＊小説は繰り返し読まないとその素晴らしさがわかりづらいかもしれません。しかし映画を観て先に脳内に映像を作り、折に触れて読み返すとその汲みきれぬ魅力に気づくこととなるでしょう。
c.f.・・・・・・全部僕のせいじゃないか（呪術廻戦０） 2022年01月18日
そうやって気功の世界にどっぷり浸かっていけば、難しく思える理論や技術も次第に理解できるようになります。焦って飛びつくよりも急がば回れの精神で、自分のわかっていないところを把握しそこを潰していくことで、徐々にIQと抽象度が上がり、はじめのうちは難しく思えたことも自然と理解できるようになります。理解できるというよりも受け入れることができるといった方がいいかもしれません。
あとはそれを続けるだけの理想、ゴール、あるいは「飢え」が必要になってきます。気功に対してどれだけ期待しているか、あるいは期待できるかで、先行きは変わってきます。
飢えが足りなければ、中途半端に終わり、闇に堕ちます。かつての僕のように。
群れとしての人間
群れとしての呪い
寄り合いで自らの価値を計るから
皆弱く矮小（わいしょう）になっていく
オマエは焼き尽くすべきだったのだ
打算も計画もなく手当り次第
五条悟に行き着くまで
未来も種もかなぐり捨ててな
理想を掴み取る”飢え”
オマエにはそれが足りていなかった
c.f.理想を掴み取る”飢え” オマエにはそれが足りていなかった（呪術廻戦）蟲の視覚化のコツを教えて 2021年01月04日
呪術廻戦に引きつけて言えば、僕たちは気功に呪われているとも言えます。僕自身も闇に堕ちてもう気功はやめにしようと思いながらも、色々と回り道をしているうちにまた気功の世界に戻ってくることになりました。メンバーの中のおひとりも、気功から一度離れたもののまた気功の世界に戻ってきました。
なかなか僕の先生が生み出した気功より強烈な理論や技術は存在しないので、さもありなんと思います。一度気功の世界を知り少しでも浸かると、逃れがたい轍（わだち）のように、気づいたらまた気功の世界に戻ってきてしまいます。
気功に逃れがたい呪いをかけられているのなら、振り切ってドップリ気功に進んで浸かってやりましょう。徹底的に気功の理論や技術に乗っ取って思考し振る舞い毎日を生きるのです。
そうすればその呪いも祝いへと変わるはずです。もちろんそのプロセスは一筋縄ではいかず多くの別れがあり時に苦痛があり、また出会いがあります。
そのようなものに翻弄されながらも、ずっと先にあるものに対する飢えを手放さず、日々強めることができれば、僕たちは引き寄せられるように前に進み続けることができるようになります。
理想を掴み取る”飢え” オマエにはそれが足りていなかった（呪術廻戦）
些細な成功に囚われず、大きな理想に対する飢えをを強めていきましょう。それにはゴールを更新し、増やしていく他ありません。
セミナーやセッションで新しいゴールの火種となるであるものを紹介したり、ゴールの更新のお手伝いをしていきたいと思います。一度気功の世界に触れたのなら、ガッツリ入り込んでいきましょう！
時として様々な苦痛や喪失が遅い、翻弄されるかもしれません。しかし無責任を承知で言わせていただければ、「艱難辛苦汝を玉にす（かんなんしんくなんじをぎょくにす）」です。
少なくとも誰のものではない、自分自身のリアルな人生は歩めます。
気功で何を成し遂げたいですか？
それに飢えそれを目指し、ともに苦しみを分かち合い、些細な変化も大きな成功もともに喜び合えるようなチームを目指していきましょう！！
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