卯月読了。 | ヘッドレス主義日記 ~あたま、かるく~

ヘッドレス主義日記 ~あたま、かるく~

当方四弦。フレットあり、ヘッド無し。
場合によって、フレット無し。

毎度です。


先月の読了も上げておきますね。

先月は計7冊。
多い…のかな?
最近は寝る前に読書の時間が割と取れてます。



「忘れ残りの記」半藤一利著
今年1月に亡くなられた半藤一利さんのコラム集。
半藤さんは、ジャーナリストや戦史研究科としての著書も多いけど、自分にとっては歴史小説家かな。
吉村昭さんと同じカテゴリーとして捉えてる。というか、その範疇の著書が好み。
正直に書くと、このコラムはあまり好みではなかったなぁ。半藤さんのコラムはちょっと苦手かも。
半藤さんの著書では「日本のいちばん長い日」がお薦め。ベタやけど。


「春風伝」葉室麟著
最近ハマってる葉室さんの歴史小説で、題材は「高杉晋作」。
まぁ地元・萩の英雄だから手に取った、という面は否めない…(笑)
小説全体で上海での描写が多くないか?という疑問はあるし、こういう小説の場合、人物像に多少の偏りが出るのは致し方ないけど、全体的には満足。
葉室さんの文体は好みやなぁ。ちょうど良い暖かみが感じられる。


「一発屋芸人列伝」山田ルイ53世著
お笑い芸人の山田ルイ53世が「一発屋芸人」にスポットを当てたドキュメント。
最近お笑い芸人に関する本を読んでるけど、やはり、芸人さんって基本的に真面目なんだよなぁ。エンタメに対して。
参考になるかどうかはさておき、非常に刺激にはなります。
これは薔薇王子・傷彦さんにもお貸しました。あの人もエンタメに対して凄くこだわりもってるので、ね。
芸人かどうかはさておき。


「おもいで写真」熊澤尚人著
なんとなく、あらすじに魅かれて読んでみたけど…
ストーリー自体も、その運びも割と良かったんやけど、所々描写の仕方に引っ掛かるところが。
なんだろな…著者が映画監督・脚本家故になのかな?
小説のマナー(というものがあるとして)からちょっとズレてる気がする。あくまでも、自分の中での話やけど。


「宇喜多の楽土」木下昌輝著
以前読んだ「宇喜多の捨て嫁」はピカレスクと言っていいほどハードボイルドな作品でしたが、こちらはもうちょい緩め。
ストーリーは「捨て嫁」のほうが起伏に富んでて、それに比べちょっと平凡と感じるのは否めない…
が、個人的には人物の描き方がより良かったと思う。自分の好みに合ってただけやろけど。
「捨て嫁」は、ピカレスクと書いたけど、最後は意外と?綺麗に収まってて、お薦め。


「変な論文」サンキュータツオ著
これも芸人さんが書いた本ですが、これは芸人についてではなく、論文について。
それも学術的には程遠い(いや、場合によっては学術的か)「なんでコレを調べようと思った?」という様な論文について。
世の中には色々な人がいるなぁ、というお話。
イグノーベル賞に近い気がする。(褒めてます)


「A7」喜多嶋隆著
基本的に、音楽やバンドを題材とした小説も好きなのでこれを手に取ったのですが…
んーーー…ちょっと違ったかな?
ストーリーとかは好みなんだけど、世界観?がちょっと好みから外れてる…のかな?
描き方がちょっと古い気がする…いっそ80年代が舞台であればハマった様な気がする。
でも、サクッと読めて面白かったよ。続編も購入済み。



以上。
来月はアップされるのか…




写真は卯月の新入荷(の一部)。