頭痛外来ブログ版 ~片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛におびえるあなたへ~ -11ページ目

片頭痛と頭痛薬



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●片頭痛と頭痛薬

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こんにちは。頭痛コンサルタントの山崎です。

光が頭痛の原因って方、結構いらっしゃいますよね。

太陽の日差しはもちろんのこと、
ガラス窓の反射でも、カーテンの隙間から入るこぼれ日でも。

他にも、車や自転車のライト、信号機、蛍光灯のチカチカ。

中には、クリスマスツリーがダメって方もいらっしゃいます。

そうなってしまったら、街中が凶器ですね。


でも、実はそれって、
原因ではなく単なる“引き金”だったりすることが多いそうです。

本当の原因は他にあるかもってことです。

それは、体の歪みやコリだったり、疲労やストレスだったり、
生活習慣だったり、遺伝性だったり、人それぞれだったり。


根本的な原因を解決すると、今まで“引き金”だったものも
そうでなくなる場合が出てきます。

その原因を見つけたいというあなたのために、
このブログは存在します。

一緒にがんばっていきましょう。



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さて、今回のテーマは「片頭痛と頭痛薬」です。

前回まで「自分の頭痛のタイプはわかった」と。

そして、

「まずはお医者さんに行って自分に合った痛みをおさえる薬を見つけよう」と。

でも、

「その痛みのメカニズムを知らないと、薬って選べないじゃない。」

ってやつです。


もちろん、難しい話はしません。

最低限知っていれば良いという内容です。


そして今回“まずは片頭痛からいきましょう”ということです。

はい。



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今現在、一番有力とされている片頭痛の仕組みは

「三叉神経血管説」というものです。


何らかのきっかけがあり、それが引き金となって、
三叉神経が刺激されます。

そして、その三叉神経から痛みの物質が出て、
血管が炎症したり拡張(ふくらむ)したり。

その結果、頭痛となって痛みを感じる。

これが片頭痛の痛みの仕組みということです。

簡単に言うと。


要するに、血管がふくらんで痛みが出るということです。
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そこだけ理解しておいて下さい。
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そして頭痛薬ですが、
痛みの仕組みが「血管の炎症と拡張」なわけですから、
当然、血管の炎症をおさえて血管を縮める作用のある薬が
効くわけです。

それが、イミグラン・ゾーミッグ・レルパックス・マクサルト・アマージ等の

「トリプタン系」です。


これは鎮痛剤(痛み止め)ではありません。

過度に拡張した頭の血管を収縮させて正常に戻し、
血管の炎症をおさえることによって片頭痛の痛みを取り除くという
片頭痛の特効薬です。


もちろん、一生片頭痛にならないというものではありません。

片頭痛の発作をおさえ、症状を楽にしてくれるという薬です。

市販薬とは違います。

処方されないと飲めませんので。


薬にもタイプや相性があるので、お医者さんと良~く話し合って
自分に合ったパートナーを見つけて下さい。

そのパートナーが見つかって、常備していることの安心感から
頭痛にならなくなったって方もいるくらいですから。



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次回で詳しくお話しますが、
実は、緊張型頭痛の痛みの仕組みは、片頭痛とはまったく逆です。

緊張型頭痛の場合は、血管の収縮(ちぢむ)によって痛みが生じるのです。


それがどういう意味かわかりますよね。

火に油を注ぐようなものです。

緊張型頭痛にトリプタン系を飲んだら・・・


私がこれまで何度となく言ってきた

「まずは自分のタイプを知る」

この重要性を認識していないと大変なことになる可能性があります。


あなたの大事な体です。

あなた自身で守ってあげて下さい。

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