頭痛外来ブログ版 ~片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛におびえるあなたへ~ -10ページ目

緊張型頭痛と頭痛薬


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●緊張型頭痛と頭痛薬

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こんにちは。頭痛コンサルタントの山崎です。

天候によって頭痛になる方は、皆さんそろって
「この時期は最悪・・・」と、おっしゃいます。

雨・・・雨・・・雨・・・

気圧の変化だったり、湿気の度合だったり、要素は人それぞれでしょうが、
つらいものはつらい。

群発頭痛でこの梅雨時期のみって方も結構いるようです。


私の知っている方で、雨の日の前日は必ずと言っていい程
頭痛になるって方がいます。

ある意味“天気予報”ですよね。

かなり高確率の。


その方も、やはり職場では理解してもらえずに、かなり苦しんだとか。

「自分の都合で、頭痛を使っていないか?」

などと言われたこともあるそうです。


しかし彼は自分の頭痛を武器に、天気予報をし始めたのです。

「明日、雨ですよ。」と、職場で。


すると、どうでしょう。

高確率の天気予報は、
頭痛が自分の都合などではなかったことを証明してくれただけでなく、
職場での“頭痛持ちの理解”まで得てしまったのです。

「頭痛持ちって大変だなぁ」と。

頭痛持ち全員に可能な技ではないですけど、
うまく使える方は一度考えてみてはいかがでしょうか(笑)。


そんな凄いワザ(?)を見つけたいというあなたのために、
このブログは存在します。

一緒にがんばっていきましょう。



・~・~・~・



さて、今回のテーマは「緊張型頭痛と頭痛薬」です。

まずは、緊張型頭痛の痛みの仕組みを理解していきましょう。


肩こりやストレスなどが主な原因であるとされる緊張型頭痛は、
それらの要因によって頭の筋肉を緊張させます。

筋肉が緊張すると血管を収縮(ちぢむ)させ、血液の流れが悪くなり
老廃物が溜まってしまいます。

老廃物がたまると更なる緊張を引き起こし、
頭痛という症状となって、また更にストレスの要因となります。

この悪循環が緊張型頭痛です。

頭が痛いと、ますます筋肉の緊張が進んで血液が流れにくくなり、
血液が流れにくくなると、更に頭痛が酷くなり、
頭痛が酷くなると、更にストレスとなり、
このストレスが、また更に頭痛を引き起こし・・・

嗚呼悲しき悪循環。


別に難しく考えなくても良いです。

要するに、

  →●肩こり・ストレスなどの要因
 ↑ ↓
 ↑ ●筋肉緊張・血管収縮などの原因
 ↑ ↓
  ←●頭痛という症状

この“悪魔のトライアングル”からなる悪循環と、
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血管がちぢんで痛みが出るということだけ、理解しておいて下さい。
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前回お話した“片頭痛”とは、痛みの仕組み(血管の拡張と収縮)が逆ですから。



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医学的には、この緊張型頭痛のみの場合は
「解熱鎮痛消炎剤」の処方で痛みが和らぐとされています。

代表的なのが“ロキソニン”ですね。

また、処方薬ではなく市販薬でいうと、
バファリン・イブ等がそうです。


もう一度言いますが“緊張型頭痛のみ”の場合です。

なぜ繰り返したかというと、

“混合型頭痛”と“薬物乱用頭痛”に気を付けて欲しいからです。
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混合型頭痛とは、緊張型頭痛によって片頭痛を誘発されるタイプです。

実は、この混合型頭痛によって、過度の薬物服用となるのです。

一度片頭痛を勃発してしまうと、
なかなか鎮痛剤では治まらないという方って多いですよね。

どうしても鎮痛剤を飲み過ぎてしまう。

この薬の飲み過ぎにより、かえって痛みに敏感となり、
頭痛をおさえることが困難になってきます。

そして更に鎮痛剤を飲むようになります。

これが“薬物乱用頭痛”です。

薬を飲み過ぎることによって、頭痛を引き起こしているのですね。
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市販の鎮痛剤をいくら飲んでも治まらないという方は、
この薬物乱用頭痛になっている場合も多々あります。

とくに慢性化している場合は。

身に覚えのある方いませんか?

大丈夫ですか?


自分のタイプが、
“混合型頭痛”もしくは“薬物乱用頭痛”の可能性がある場合は、
必ずその旨をお医者さんに相談されて下さい。

お医者さんによっては、この“混合型頭痛”に気付かずに、
薬を処方されてしまうケースもあるそうです。

必ずしも“頭痛専門”とは限りませんから。

ですから、まず自分自身がキチンと頭痛のタイプを把握し、
納得のいくまでお医者さんと話す必要があるのです。


また、お医者さんによっては予防薬として、筋肉をほぐす“弛緩薬”や、
ストレスから来る慢性頭痛を予防するために“抗うつ薬”“抗不安薬”などを
処方される場合もあります。

しかし、この“抗うつ薬”や“抗不安薬”を処方されたことによって、
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勘違いしてしまう方も少なくありません。
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「私って、心の病なんだわ・・・」
「どうしよう・・・どうしよう・・・」
「と・ほ・ほ・・・」

これがかえって、ストレスのもとになってしまうのです。


ですから、何度でも言いますが、

① まずは自己診断により、自分自身が頭痛のタイプをキチンと把握する。
② その知識をもって、お医者さんと納得のいくまで話す。
③ お医者さんの診察結果から、自分の症状をキチンと説明してもらい、
  薬の効能を理解した上で服用する。

これが絶対です。

納得のいかない薬は飲まないで下さい。
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もしも納得のいかない問診でしたら、お医者さんを変えたって良いのです。

必ずしも、脳神経外科や神経内科のお医者さんが“頭痛専門”とは限りませんから。

(注:これは決してお医者さん批判ではありません。)


頭痛持ちのことを理解してくれるお医者さんに出会えただけで
苦悩の日々を消し去った方を、私はたくさん知っています。

あなたも、まずはそれを目指してみて下さい。

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