逃げられない困難に出会ったときにどうするか?
諦める?
それとも、もがいてみる?
「悩んでても仕方ない、諦めよう」
最近はそういう風潮だし、それはそれで否定もしないし、ストレス回避には良い方法だと思う。
しかし、あまりにもあっさりと諦めるのもどうかと。
家庭でも仕事でも困難な事象はいくらでも起こるし、常に起こっている。
それらの全てを諦めてしまっては、次の段階に進むにも進めない。
ここはとりあえず一旦、正面から向き合ってみてはどうだろう?
容易ではない問題でも解決に向けて想いを巡らせてみるのである。
「もがく」
なかなか解決できない問題や事態をなんとかしようと焦ること。
できればそんなことしたくないと思う。
それでも、苦しんで出てきた答えには必ず意味がある。
悩み抜いて考えなければ出てこなかった答えだから。
そして悩んだ過程も大切。
そこに費やした時間や集中力は決して無駄ではない。
そしてそれこそが「思考の成長」につながる。
昨今、安易に結論を出すことが増えている。
SNSやネットからの情報を鵜呑みにして、自ら考える機会が減っている。
一方でAIはどんどん進化している。
AIは思考しない。
「深層学習」によって最適解を提示しているだけだ。
人間の思考はもっと深い。
過去の事例やデータに頼るだけではない。
人間の心情や関係性、そして未来に対しての影響も含めて思考する。
だから悩み「もがく」のである。
「もがくAI」なんてものは今後も出てこないだろう。
困難を解決するためにもがくことは人間の特権である。
誰かに頼らずに悩み抜く勇気もときには必要なのだ。