先日の「For Japan」の番組収録は「日本の大人」がテーマだった。
その中で「自分にとってのヒーローとは?」という話題があった。
自分がその内容に直接回答する場面はなかったが「自分にとってヒーローとは?」を考えた時に昔の上司や先輩が出てくる。
30年以上も前なので時代背景が違いすぎて今では絶対にありえないような上下関係があって。
人間関係は心も体もぶつかり合って信頼が作られていった気がする。
当時の尊敬できる上司はそうした人間関係の中から生まれていた気がする。
さて、そんなわけで改めて「理想の上司」について考えてみたい。
昔の上司像とは違うものが求められている。
今の時代背景を考えるポイントは、働き方や価値観の多様化、テクノロジーの進化、そしてリモートワークの普及といった社会の変化が大きく影響している。
では理想の上司に求められる条件を5つ挙げてみる。
1 共感力
現在の職場では、特に多様な価値観やバックグラウンドを持つメンバーが多くなっている。部下が抱える不満や問題を早期に察知し率直に話し合える環境を整えることが必要、部下が声を上げやすい状況を作るためには上司の側から積極的に「聴く姿勢」を持つことが重要である。これが結果的に問題の早期発見と対処につながり、チーム全体の信頼関係を築くことになる。
2 柔軟性
新しいシステムや働き方への変化に対しても単に押し付けるのではなく現場の意見を取り入れながら柔軟に対応していくことが理想である。現場からのフィードバックを反映させることで「自分の意見も聞いてくれる」という安心感を部下に与える事が必要。
3 透明性
決定事項やその背景についてもオープンに共有し疑問や不安が生じないように努めることが必要。特に新しい取り組みやシステム導入に関しては、なぜその方針が選ばれたのかどうして必要なのかをしっかりと説明すること。
4 コーチング力
目標を一緒に設定し達成に向けて適切なフィードバックを行うことで部下は自分が評価され成長の機会を与えられていると感じられる。単なる管理者ではなく「成長を助けるコーチ」としての関わり方が求められている。
5 デジタルリテラシー
デジタルリテラシーを備えた上司は新しいシステムやツールの導入に際しても効果的に活用できるようチームをリードできる。このスキルは働き方改革やリモートワークが進む現代では特に重要であり部下にとっても「頼れる存在」と感じやすくなる。
現代における理想の上司像は、共感力を持ちながら柔軟に対応し透明性のあるリーダーシップで部下を支える人物といえる。
これは中々に難しい課題である。
昔の上司の中には気難しい顔して近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが実は頼れる良い人なんてこともあったが、今はそのような上司は認められないようだ。
社会全体が「優しさ」を求めるようになり、理想の上司にも優しさが求められている。見た目も中身も。
その一方で「仕事のできない」上司は軽蔑されるのだから大変だ。
仕事ができて、部下に優しく、透明性がある上司。
スーパーマンかな?
まぁ多少の偏りがある方が人間としては魅力的だけどね。
どうだろう?
AIが作る現代の理想の上司像はこれ!