価値観の大きな変化が起こるとき、未来に対する考え方も変わる? | minolog

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「風の時代」に入ったと言われる現在。少しづつだがその傾向が見られ始めている。

 

 

ESG重視の経営が注目され始めている。

 

 

サーキュラー・エコノミー(循環型経済)は否応なしに我々の生活に入り始めている。

 

 

「場所やモノへの執着がなくなる」「自分らしい生き方」「お金よりも知識や時間が重要になる」

 

 

などなど、風の時代の価値観の変化はそれまでの「地の時代」の価値観から180度違うものになっていく。

 

 

こういった時代の変化の時期に社会に出る若者は難しい選択を迫られていると思う。

 

 

先日、機会があって海外に留学している大学生から彼の将来について相談を受けた。

 

 

留学に至る事情はさておき、留学して語学も身につけ、いよいよ来年夏には卒業を予定している。

 

 

「どんな業界(への就職)を希望してるの?」

 

 

「商社かメガバンクです」

 

 

「なぜかな?」

 

 

「自分は将来アメフトのチームを作りたいんです」

 

 

「日本で?」

 

 

「そうです、まだ日本ではプロリーグはないのですが、将来きっとできると思うので自分でチームを作りたいと・・・」

 

 

ということで、彼は学生時代に情熱を注いだアメフトをプレイヤーとしてではなく、経営者として関わっていきたいということを考えていた。

 

 

そのためにビジネスを学びたい、そこで商社かメガバンクが良いというアドバイスを周囲からももらったらしく。

 

 

1時間以上の相談時間で彼の悩みが解消できたかどうかはわからないが、より一層自分のやりたいことが明確化されたと後日感謝のメールをもらえたので、多少は役に立ったのだろうか。

 

 

これから本格的な就職活動になる、思うようにならないことも多々あるとは思うが夢の実現に向けて着実に進んでいくことを祈っている。

 

 

さて、彼のように将来のビジョンを持って就職活動をしたり将来のために行動している学生というのはいったいどれほどいるのだろうか?

 

 

最近、学生との絡みが増えてきたので改めて考えてみた。

 

 

残念ながら「自分の夢の実現」のために就職する会社を選んでいるような学生はごく少数であろう。

 

 

なぜなら、親への忖度を身につけた子供達が多いから。

 

 

今の学生の親たちは皆「地の時代」の価値観で生きてきた人たちだ。

 

 

ブランド志向で生きてきた親たちは自分の子どもたちにもその価値観を押し付けている傾向が強い。

 

 

そんな親たちは子どもたちの「望む将来」を認める事ができるだろうか?

 

 

昨今、親が子どもの就職先に口出しをする例が多くみられる。

 

 

会社説明会に親が参加することも多いらしいがその積極性には閉口するばかりだ。

 

 

留学して自分で将来の夢を持ち、実現するために就活する人と親に言われた会社に就社するために就活する人では将来の「仕上がり」が違うであろう。

 

 

今の学生さんたちは真面目で優しい子が多い。

 

 

一生懸命勉強するし、親に反抗することもなく平和に生きてきた。

 

 

しかし、現実は厳しいのである。

 

 

社会には偏差値も無ければ守ってくれる人もいない(究極は)。

 

 

自分で生きる力を身につけないと簡単に没個性の歯車人生になる。

 

 

せっかく「風の時代」が始まろうとしている時期なのだから、親の顔色をみて忖度する事なく、自分の生きたい道を進むのはどうだろう?

 

 

「やりたいことが見つからないんだけど?」

 

 

だったら海外に行って世界を見てくれば良い、同じような年頃で無謀とも思えるチャレンジをしている奴らがごまんといる。

 

 

大学を卒業したらすぐに就職するなんて価値観はもうすでに過去の時代のものだ。

 

 

「風の時代」を作っていく今の若者が生きやすい社会にするのも我々の仕事である。

 

 

少なくても過去の価値観を子どもたちに押し付けて縛り付けるような真似だけはしないようにしたいものだ。