【ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
監督からのメッセージ①】「毎日がアルツハイマー」関口 祐加監督2010年、初期のアルツハイマー病であると診断された母と暮らすために、
29年住んだオーストラリアから帰国しました。
初めて自ら小型カメラを持ち、母との日常を撮影したものをYouTubeに
動画として投稿し始めたのもこの頃です。
YouTubeは、シドニーの映画学校で教えていた時に、学生たちが上手に活用していたことから私もやってみようと考えました。
これが、介護に悩む人や医者、医療従事者など多くの人々の共感を呼び、累計視聴数が、グングン増え始めました。
そして、累計視聴数が10万を越え始めた頃から、メディアからも注目され、取材申し込みをされるという思いがけない状況になりました。
今や累計視聴数は、51万を越しています。
誰よりも私自身が、この展開に驚いています。
劇場版・長編動画『毎日がアルツハイマー』は、
そんな100時間以上にわたり撮影した映像素材を93分にまとめた作品です。
通常のドキュメンタリー映画の製作過程と違い、『毎アル』は、すでに映像素材を
動画として公開していたので、私としては、大きなチャレンジでした。
見慣れた映像素材を新鮮に見せるためには、「ツッコミ字幕」などの編集の創意工夫が、不可欠でした。
『毎アル』な母と家族の暮らしは、笑って、怒って、泣いて、
そしてまた笑うというコメディのような世界ですが、
同時にアルツハイマーの世界を通して、家族のあり方、母と娘の関係、
更には、人間の尊厳とは何かを鋭く問います。
何はともあれ、まずは大いに笑ってご鑑賞を!
公式サイトfacebookページ関口 祐伽(監督)
横浜生まれ。1981年オーストラリアへ渡り、映画監督になる。
国内外で高い評価を得てきた監督の最新作は『毎日がアルツハイマー』。