Harvard Conference Day 4 (文化の違いについて) | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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こんばんは。HCAP11期代表の髙佐綾菜です。今日のブログを担当します。自己紹介は飛ばします。その時間があったら他の投稿を読んでみてください。

 

今回のHarvard Conferenceは前の三人が紹介しているように、ハーバードの学生たちが準備してくれた会議に参加することが主目的ですが、私たちにはもう一つ大事なミッションがあります。三月に私たちが今回ホストしてくれているハーバード生を東京に呼んで開催するTokyo Conferenceをよりよいカンファレンスにできるよう、彼らと日本の文化の違いを探らなければなりません。

 

というわけで、今日もチョコレート工場に行ったりボストン美術館を探索したりなど盛りだくさんな1日でしたが、この投稿では数日間ハーバードで過ごして東大や日本と違うなぁと気づいたいくつかのことについて書こうと思います。

 

まずは講義から。

 

会議中ほぼ毎日あるレクチャーやパネルディスカッションですが、ハーバード生はとにかく質問します。最後の質疑応答はもちろん、講義の途中で急に手が上がり、登壇者がその人を当てるという場面もありました。でも、聞かれた教授さんたちはなんだか嬉しそう。質問者が出た後は、自主的に講義を区切り、”If anyone has any questions you are free to ask”というようになりました。

日本では自分はくだらないことを聞いてしまっているのではないかであったり、前の質問者にはいい質問ですねって言ったけど自分はいい質問ができないんじゃないだろうかであったりと多くの迷いに苛まれる結果、結局何も聞けないまま終わる、となる生徒が多いような気がします、私も含めて。でも、よくよく考えてみたら日本の教授もどんな質問をしてもしっかり応えてくださるし、もしかすると質問を聞いてもらいたいと思ってくださっているのかもしれない。などなど考えながら、活発に利き手と語り手の間でコミュニケーションが行われるレクチャーに楽しく参加しています。

 

 

次に電車の中から。

11期メンバーの数人がperfumeというアイドルグループが好きだと知ったハーバード生が、電車を待っている時にユーチューブで代表作「Pick me up」を流し始めました。電車が来たので、もちろん音楽を止めるだろうと思いきや、大音量で流したまま電車の中へ。それどころか、彼が唯一歌えるサビのところがやってくると”Pick me up, pick me up!”と歌い始める。周りの目をヒヤヒヤと見回しても、誰も気にしていない様子。そういうものなのでしょう。

ちょっと周りへの配慮が足りないのでは?と思う瞬間がありますが、彼らは目の前の人に対しては本当にノリ良く接する、とても優しい人たちです。結局音楽を流していた彼はPerfumeに大いに興味を示し、私たちが日本に帰国するまでにサビのダンスを習得すると宣言していました(それから三日がたちましたがあまり進捗はみられない様子)。

 

少しショッキングなのが食べ物の扱い方。

昨日の和田が投稿に触れていたマシュマロを口の中で頬張るゲームですが、挑戦者が口の中にに入れるマシュマロはゴミ箱に吐き捨てられる運命にあります。当たり前のようにマシュマロが吐き捨てられていく中、離脱者が出たことへの客席の歓喜が鳴り響く。日本では到底ありえない光景だと思います。また、よく聞く話ではありますが、アメリカンサイズは本当に大きいです。だから、彼らは平気で食べ物を捨てます。ご飯粒を残してはいけないと私たちは教育されたのに。。。

 

室内の暖房も考えもの。

ボストンは例年のように大雪ではないものの、とても寒いです。なのに、ハーバード生は家の中で半袖を着ています。室内はガンガン暖房が効いているどころか、温度調節のノブはある(らしい、目立つ所にはない)ものの、切るスイッチが付いていないそうです。つまり、家にいようといなかろうと暖房はalways付けっ放し。地球温暖化!おい!

とりあえず食べ物といい、彼らに「もったいない」精神をなんとかして伝えたいものです。

 

最後に今晩の白熱したインタビューから。

ひょんなことからハーバード生にトランプ政権についてインタビューすることになったのですが、20分くらいで終わるだろうと見積もっていたら大間違い。五人のハーバード生が交互にブワーーーと各々の意見をいい、主張が途切れる合い間に新たな質問を投下し、またブワーーーーと誰かが話し始めるというのを繰り返した結果、あっという間に一時間近く経ってしまいました。彼らはただ漠然としたニュースからでもわかるようなことを語るのではなく、肌で感じたことや、各政策についてきちんと理解した上での自分の意見、今後トランプという想像だにもしなかった次期大統領とどう付き合っていくかなどについてとても熱く語ってくれました。良くも悪くも、きっとアメリカ人の多くは彼らのように当事者意識を持っているんだろうなぁ。でも、トランプが当選した時は正直アメリカに少し失望してしかけましたが、アメリカにもこれだけ自分の国について深く考えている人たちがいるのだと知れたことは自分にとって大きな財産です。私たちも日本人として頑張らなくちゃ。

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上げていけばきりがないですが、日本とハーバード生たちを通してみるアメリカは多くの違いがあります。それでも、ハーバード生たちとは本当に楽しい時間を過ごせているし、沢山対話ができている。違いは障壁とは違うんです。