その前に、私自身について少しだけ。
田園調布雙葉学園で小中高の12年間を過ごし、現在は東京大学前期教養学部理科Ⅲ類で学んでおります。HCAPには、他のメンバーより半年遅い、今年度の9月末から加入させていただきました。まだHCAPメンバーとして活動を始めてから3ヵ月半ほどですが、活動にもだいぶ慣れ、他のメンバーとも親睦を深めて、充実した活動が出来ております。
それでは、ハーバード大学3日目について!
午前中は、ロバート=トロン教授による、死生観に関する講義を受けました。アメリカでは生命は「個人のもの」と考える傾向があるのに対して、アジアでは「家族や所属する集団のもの」とみなしがちだというお話には、非常に納得しました。また、アジアの死生観についての具体例として、安楽死や脳死の日本における見解が取り上げられており、外からの目で日本を見つめ直す機会となったため、よかったです。ちなみに、私事ですが、高校時代に医学部受験にあたり小論文・面接対策で得た、医療問題にまつわる知識が講義の理解の助けとなり、受験期に一生懸命やった甲斐があったと感じられました。
お昼ご飯は、大きな四角いピザでした!食べながら、台湾から来た女子校出身の女の子と、女子校あるあるについて盛り上がりました(笑)国は違えど、女子校の文化は意外と変わらないのだなぁと、驚き半分嬉しさ半分という感じです。
昼食後は、HCAP東京メンバー女子3人はボストン市街でショッピング、男子4人はサミュエル・アダムビール工場の見学に行きました。
ショッピング組は、ムンバイから来たメンバーと一緒に行動したのですが、kiteretsu(キテレツ大百科)について話してくれたりと、日本文化のアジアでの浸透を感じることができ、嬉しかったです。(インド訛りの英語を聞き取るのは少し大変でしたが…。) ショッピングセンターでは、広さや品揃えのよさ、そして値段の安さに驚きました。その後に行ったPRIMARKというファッションビルについては、駅の上にあり、若者向けの安い商品が並んでいるのを見て、渋谷の109が想起させられました。
ビール工場組は、ビールの原料を食べたり床にばらまいたり、ビール製法の話を聞いたあと、みんなでそこで作られているビールを飲んだそうです。残念なことに、東京の男子4人はみな21歳に達していなかったためビールは飲めず、ルート・ビールというソフトドリンクを配られましたが、意外とおいしかったという人と、おいしくなかった人がいたようです。
それぞれ観光を楽しんだ後は、ハーバード大学のキャンパスに戻り、参加している各都市の社会問題をグループに分かれて扱う、ケーススタディの第2回を行いました。私は、ソウル班で整形手術について考えています。整形手術の話と一口に言っても、「見た目に気を遣わなくてはならないという圧力が女性にかかっているのは、ジェンダー論的によくないのではないか」「マスメディアやインターネットによって、何を美しいとするかの基準が作られてしまっていることで、個人の感性が失われているのではないか」など、様々なジャンルの問題提起がなされました。それらに関する、色んな地域の肌感覚に即した意見が聞けて、興味深かったです。ですが、やはり日本についての意見を17人のグループのメンバーに英語で伝えるのは難しく、考えたことを話しきれなかったのが心残りとなってしまいました…
その後は、晩ご飯!3月に東京に来てくれるハーバード生に、大学の近くのメキシコ料理店に連れて行ってもらいました。さすがアメリカ、という量の食事や飲み物に驚きましたが、みんなでシェアして、楽しく食べることが出来ました。
お腹いっぱいになった後は、大学でダンスワークショップ。ハーバード・カンファレンスに参加しているメンバー全員で輪になって踊るのは、狭かったけれどとても楽しかったです。
その後は、各都市の代表団がそれぞれ出し物を行うタレント・ショー!私達東京メンバーは、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でお馴染みの「恋ダンス」と、昨年大流行した「Perfect Human」を披露しました。
「恋ダンス」は、振りが速く細かいため、ダンスが苦手なメンバー(私もその1人です…)は、ギリギリまでひーひー言いながら練習しました。その甲斐あって、本番では、台湾の大学生も交えて楽しく踊ることができました。
「Perfect Human」は、ハーバードカンファレンスで人気沸騰中の我らがHCAP東京メンバー・細谷直史くんが中田敦彦さんのポジションをやってくれました。そして、ラップ担当は、当日の朝に、ラップ未体験の私に決定!なんとか歌詞を覚えて、噛まずに披露することが出来たので、よかったです。バックダンサーの2人(小坂真琴くん、登坂直樹くん)も完璧で、とても盛り上がりました。ハーバードカンファレンス参加者が皆「Ta・da・shi! Tadashi!」と熱狂していたのは、鳥肌モノでした。
他の国のショーも、民族音楽や劇など、エンターテインメント性を追求している中に、それぞれの国民性や伝統が垣間見えて、大変楽しめました。
ショーの最後には、各都市の代表団から1人が挑戦するゲーム対決がありました。ルールは、「マシュマロを噛まずに1個ずつ口に入れていき、1番多く入れられた人が勝ち」というもの。東京からは、先程の「Perfect Human」でも活躍した細谷くんが出場しました。観客の期待を受けとめて、噛まずにどんどんマシュマロを口に詰め込み、なんと優勝!会場は再びTadashiコールに包まれることとなりました。

こんな3日目を終えて、へとへとですが、身体をゆっくり休め、明日以降も新たな学びや出会いを大切にしたいと思います。次回4日目の担当は、我らが代表・高佐綾菜さんです!乞うご期待!