Tokyo Conference Day 2 (3/11) | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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こんにちは、主務の杉原真帆です。


東京カンファレンスについてのブログ連載が始まりましたね!!


昨日は野口が初日3/10について書いてくれました。本日は、私杉原が、3/11の東京観光(浅草、明治神宮、竹下通り)とオープニングセレモニーについて書き記します。


 


実は私は、別件で行っていたニューヨークから3/9夜に帰ってきました。


明日から始まるカンファレンスに胸を膨らませパソコンと向き合っていると一通のメールが・・・


 


「ハーバード生6人が、フライトの都合により到着が1日遅れます。成田到着は3/1116時過ぎ・・・」


 


えーーーーー!


ってあれ、3/11には私が担当していた東京観光があるのでは・・・?


えーーーーー!!


ということで、涙でパジャマの袖を濡らしながら、グループ編成などを修正しました。その時は、せっかく考えてきた自分の企画を半分のハーバード生にしか味わってもらえないことがとても悔しかったです。



そうして迎えた3/11


色々準備はしてきたつもりでしたが、やはり実際に大所帯を引率するというのはかなりの緊張を伴うものでした。それでも天気は快晴、本格的企画のトップバッターとして絶対に充実させてやろうと思いました。


東京観光では、ハーバード生・東大生双方が、


①日本の文化を体感しつつ、地域・時代など様々な面からの文化比較をしてみること(追体験的なものでも構わない)


②会話や共体験を通じ、固いこと抜きに人として仲良くできる機会を作ること


を意図して、浅草→明治神宮→竹下通りを回りました。


浅草では浅草寺の仲見世通りを一通りめぐり、日本の伝統的ジャンクフードとしてのもんじゃ焼きを昼食に食べました。神仏習合の象徴である浅草寺では一か所で寺院と神社の双方を紹介することができ、ハーバード生も、寺院の荘厳さや神道の特徴的な考え方などをそれぞれ新鮮なものとして受け止めているように思われました。もんじゃ焼きは作る過程も味そのものも楽しめ、自然と会話も弾み、ハーバード生・東大生双方からかなり評判が良かったように思います。


明治神宮は、その規模の大きさと、神社の鬱蒼とした特異な空間性にハーバード生も興味を抱いたようでした。また、ニューヨークのセントラルパークとの比較の話が出てきて派生するなど、思いがけぬ話題もありました。竹下通りは予想以上の混み具合で、少々ハーバード生を疲れさせてしまった感じはありましたが、クレープ・プリクラ・人混みなど、原宿の醍醐味とも言えるものは、どれもかなりのインパクトを持っていたようです。


その後任意で向かった渋谷では、日本のゲームセンターのクオリティの高さをハーバード生の言葉の端々に感じたり、太鼓の達人などのゲームの協働を通じて言葉の要らない交流が生まれたり、夕飯に和定食を食べて予想以上に満足されたりし、短時間ではありましたが有意義な時間を過ごせました。


しかし同時に、文化比較ということに関しては、それを達成できたかどうか測るのはなかなか難しいと感じます。こちらとしては、ハーバード生に日本文化を紹介するので精一杯になってしまったという思いもあります。思い返してみて強く感じるのは、やはり日本というものを期待して来た人々にとっては、私たち日本人にとっては非常に典型的だと思われるものの方が、楽しみ甲斐があるということです。私にとってこれは当初、ステレオタイプを崩せなかったようで少々悔しいように思われました。けれども考えてみれば、それが日本のアイデンティティを構成していることは間違いないわけです。典型的な「日本」を、全てステレオタイプのようなものとして意識し過ぎていた自分を見直す契機となりました。


この東京観光におけるハーバード生の反応を見ることで、「典型的な日本文化」が他国の人々にとって非常に魅力的であることは再確認できました。日本人である私は、それらをステレオタイプとして無理に避けようとはせずに、一方で日本の新しい特徴・売りを発見していくことが重要なのではないかと思いました。


 


さて、駒場に帰ってきてしばらくするとフライト遅れ組が到着し、Opening Ceremonyが始まりました。時間の都合上とても短いものではありましたが、遂に2012 Tokyo Conferenceの全メンバーが揃ったということで、本当のスタート地点に立った!という印象を受けました。Opening Ceremonyでは宮野が作成したHCAP Tokyoメンバー紹介ビデオを見ましたが、名前しか知らなかったようなお互いが、1週間弱という期間の中での交流を通じて相手に対する様々な印象を積み重ねていくということを今思うにつけ、感慨深いものを感じます。

長々と失礼いたしました。
まだまだ報告が続きますので、どうぞお楽しみに!