こんにちは。
5期渉内を務めさせていただいています照下真女です。
私は今日本郷キャンパスで行われた合格発表に新歓のビラを配りに行ったのですが、その場の雰囲気にこちらも緊張してしまいました。それと同時に去年の私を思い出し、合格の喜びで一杯だった頃からはや1年が経つのかと感慨深くも思いました。
思い返してみると、合格が決まり入学式を終えた後でさえ、東京大学に自分が受かって学んでいることが嬉しくて嬉しくて授業中にもかかわらずにやけたこともありました。
さて、喜びと期待で胸を一杯にしスタートを切った大学生活ですが、いつも頭にあったのは「ここで満足して終わらせてはならない」ということと、「チャレンジし続けたい」という思いでした。
東京大学。名前を言うだけで驚かれたりそれなりのレッテルを貼られることがこの先たくさんあると思います。ですが、東京大学という名前を背負った自分に自惚れていてはいけないと思います。東京大学に合格したということは、それまで努力してきたんだな、と世間から認識されますが、東京大学に入学したことに安堵して何もチャレンジせぬまま、自分を次に成長させぬまま過ごすのは非常にもったいないことだと思います。
私は先に述べたように、ともすれば地に足着かず、浮かれに浮かれたまま大学生活を送ってしまっていたかもしれません。しかし、私の内なる好奇心と向上心がそれをさせませんでした。そして、「何かチャレンジしたい」という思いが私をHCAPという団体に引き寄せてくれたのかもしれません。
5期として選ばれHCAP東京大学運営委員の一員になれたことは私にとって新たな可能性を、そして成長の機会を与えてくれました。
東大内でも社会に対しての問題意識を常にもち、広い視野で物事を考えているHCAPのメンバーに初めはただただ圧倒されるばかりでした。しかし、自分を成長させたいという思いがそれを刺激に変えてくれ、自分と向き合いそして自分の周りの世界を見つめ直す機会に繋がりました。先輩方から叱咤激励されたこともありました。しかし、それはHCAPという団体を想い、真剣に取り組んできた先輩方の愛情であり、その熱い想いを真に感じる機会となり自分の取り組み方を変えるきっかけとなりました。
私たちHCAP東京大学運営委員会の目標は3月の東京カンファレンスを充実したものに、そしてハーバードデリゲイツに強烈なインパクトを与え一生記憶に残るカンファレンスにすることです。
私は渉内として和館やコミュニケーションプラザなど施設の利用に関して携わってきた他、日本の貧困問題についてご講演いただく宇都宮弁護士の招聘をさせていただきました。
そして何よりも、私は東京カンファレンスにおいて「脳死、死生観」のレクチャーを務めさせていただきます。このテーマにした理由は、私の19年間ぽっちの人生の中で築き上げられた私自身の死生観というものがそれまでの人生に非常に影響をうけていることに気付き、東大生とハーバード生という全くバックグラウンドを異にする参加者たち一人一人の死生観、死をどう捉え、生をどうまっとうしようか、を共有し議論することで、その人の生きてきた人生や影響された出来事、人、ものなどを知る機会になったら、と思ったからです。
脳死からの臓器移植の問題について議論し合いながら互いの死生観についての想いを共有し合えたら、と思います。
もうすぐ東京カンファレンスです。できていないところは補完しつつよりよい議論が進められるよう準備していきます。
新入生のみなさん、大学生活はもうすぐそこまでやってきています。自分が何をしたいのか、どんなことに取り組みたいのか、を考えて実りある大学生活を送ってください。合格したことに留まらず、どんどんチャレンジしてみてください。
4月に大学でお会いできることを楽しみにしています!