渉内の照下真女です | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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こんにちは、5期渉内を務めさせていただいております照下真女です。
科類は文科三類です。フランス語を選択しています。
今回は自己紹介ということで文章を書かせていただきます^^


まず、私は香川県小豆島で生まれ育ちました。
小豆島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、温暖な気候を生かしオリーブの栽培が盛んに行われています。
また壷井栄の小説「二十四の瞳」の舞台でもあり、私が通っていた小学校はその母校にあたります。
小さい頃から活発で、外でばかり遊んでいました。おかげで足は速い方ですし、泳ぐのも得意です。
自然に囲まれた環境で育ったせいか、虫や動物も大好きですね。
木登りが得意だったのですが(笑)、東大の中で木登りを経験したことがある人はいるのかなぁ、とたまに思ってみたりします。

東大に入学した人たちの中には、幼いころからずっと英才教育をうけてきて、幼稚園からお受験を開始し、小学校から塾に通い詰めていた人が少なくありません。
それを聞くたびに驚嘆するのですが、私の場合幼稚園をお受験しようと思っても公立の幼稚園しかなかったし、みんな生まれた時からずっと一緒に育ち、同じ幼稚園、小学校、中学校、高校に通うことがあたりまえで、それ以外の選択肢はまれという環境で育ちました。
田舎なもので娯楽施設が少なかったものですから、外で遊ぶほかは本を読んで過ごしていました。
特に歴史が好きで、伝記の本をよく読んでいたと思います。
その中で、今の私に決定的な影響を与えた伝記が「マザー・テレサ」です。
貧しい人のために全てを尽くし、無償の愛を施す彼女の人生に感動し何度も何度も読み返しました。
そして自分も彼女のように人のために尽くして生きる人生を送りたいと思うようになりました。
自分をもっと向上させて世界に羽ばたきたい
そんな目標をもつようになったのもこの時期です。

そこで私は、前述した小豆島スタンダードコースを逸脱し、(笑)
他の友達とは異なる選択をして、中学校からは岐阜にある中高一貫の私立校で寮生活を送ることにしました。
12歳で親元を離れたということもあり、大学生から一人暮らしを始めてもとくに困ることは少ないです。(たまに部屋が散らかっていますが…)
広大な敷地を誇るその学校は、教職員もその家族もその敷地内に住んでいて、ゴルフ場もあり、グラウンドも体育館も3つずつ敷地内にあるという、とりあえず広い環境でした。
テレビは見られず、携帯電話の持ち込みも一切禁じられていたので、大学に入って話題についていけない時があります。笑
ですが、全国からきた出身を異にする同世代と、先輩後輩関係における秩序や礼儀をわきまえながら、ともに切磋琢磨し合いつつ6年間寮生活を送ったことは私にとって大きな糧となっています。

貴重な体験を中高という多感な時期に経験させてもらえたことに本当に感謝しています。

幼少期からずっと自然に囲まれて過ごしてきたということもあり、それこそ宮沢賢治のようにゆっくりとした時間の中で、ものごとについて考える時間が多くあったように思えます。

大学に入り、今度はそれをアウトプットする機会が多くなり、それまで井の中の蛙状態にあった私には新鮮な環境が増えた訳ですが、レベルの高い議論が繰り広げられるたびに新たな発見をすることが多いです。
特にHCAPは東大の中でも優秀な人が集まっており、自分とは違う視点、考え方そして多くの知識をもったメンバーにただただ圧倒されるのみならず、「自分ももっと!」という良い刺激を与えてくれています。
まだまだ至らない面が多々ありますが、向上心を常に絶やさず自分にとっての次のステップにつながるよう日々努力していきたいと思います。

そして、今ある環境は多くの人のおかげだということを常に忘れず、感謝の気持ちをもって生活していきたいと思います。

瀬戸内海をとびだした小さな自分ですが、越える海はまだ先にあります。

HCAPの活動を通して自分を大きく成長させていきます。

よろしくお願いいたします。



5期 照下真女