カンファレンス四日目 | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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 こんにちは。渉外代表の山下です。私は今旅行で新潟にいるのですがやはり東京に比べて格段に寒いですね。アメリカよりはおそらく暖かいですが。
 私も流れを汲んでカンファレンス報告の4日目を書かせていただきます。


 4日目、2月3日。午前中は交渉術についてのレクチャーが、ハーバード法化大学院の方々によって行われました。

ここで突然ですが…
近くにいる人と腕相撲をしてください。何度でもやってよいのでなるべく多く自分が勝ってください。
と言われた時、どうしますか?そのとき私たちの中では
1.本気で腕相撲して自分が何回も勝てるようにする
2.交互に腕を倒しあってお互い同じ回数勝っていく
という2パターンがありました。
ここでポイントなのが、最初の指示で負けることについては一切触れられてないということです。よって2が自分が多く勝つ、最も効果的な方法であることが分かります。
 要するに自分に有利なように物事を進めるには双方にとって有利になるようなものの方が進めやすいっていうことです。簡単なことのように見えてなかなか見えないものですよね。私は最初1で途中で気づいて2にした、という結果に終わりました。

更に…
自分の持ち物を近くの人に売り込んでください。

と言われた時、どう売り込みますか?
 これはほとんどの人たちがとにかくしゃべり続けて、その物の魅力を語ろうとしていましたが、なかなかうまくいっていませんでした。
 ではどうすれば上手く売り込めるのでしょうか。キーポイントは「相手のニーズを知る」ということです。例えば、相手がペンを欲しがっているのにハサミを売り込んでいたところで買ってもらうことはほぼ不可能ですよね。いかに自分が聞き役に回って相手を上手い方向に持っていくかが大事なんだよ、と言われ成る程と思わず思っていました。

なかなか上手く事を運ぶのが難しい交渉ですが、このような基本的な部分から見返していくとそれすらも実践できていない自分が予想以上に浮き彫りになり、正直驚きます。


このほかにも好きな講義を聴講しに行ったり、先日副代表の杉原が言ったように各国が自国の料理をふるまうdelegate cook-offがあったりなど(ちなみに私たちはちらし寿司を作りました!)、さまざまなことがありましたが、以上で四日目の報告とさせていただきます。

皆が言っているように英語力の重要性に気付かされたこのHarvard Conferenceでしたが、それ以上に私は自分の教養のなさに失望しました。今まで理系だから文系の知識なんて知らない、と言っていた自分が情けないです。いくら英語が話せて、コミュニケーションするのにほぼ何ら問題がなくても、自身の中身がなっていないと楽しむことはできても本当の意味で話し合ったりすることは厳しいです。こんなにも自国のことについて無知であることを知ることができた、という意味では良い気付きの経験となりましたが、他のdelegatesが自分たちの国などについて熱く語っていたり意見していたりするのを見て、自国のことですらまともに知っていない自分が本当に情けなく感じました。

貴重な体験ができたというだけでなく、このような気付きが得られたという意味でも(その他にもいろいろありますが)HCAPという団体に所属でき、更に実際にハーバードに行かせてもらえて本当に感謝しています。

長くなってしまいましたがこの辺りで筆を置かせて頂きたいと思います。
乱筆失礼いたしました。

次回の記事もお楽しみに。

HCAP四期 渉外代表 山下紗里