カンファレンス三日目 | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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 こんばんは。副代表の田原です。アメリカで寒さに慣れたと思っていたのですが、寒がりの僕にはまだまだ寒い毎日です。 
 今日は流れを汲んでカンファレンス報告の3日目を書かせて頂きます。

 3日目、2月2日。午前中は前日と同様の社会起業家に関連するレクチャーがあった後、Pitch office competition のグループ顔合わせ、第1回ミーティング(全3回ですが)がありました。
 このPitch office competitionが何かというと、グループごとに「チャータースクール」を作るというプロジェクトについて自分たちで計画立てて、プレゼンテーションを作成しようというものです。昨日田部が日記で触れていたプレゼンテーションはこのプレゼンテーションのことでした。チャータースクールと聞くと馴染みがないかもしれませんが、簡単に説明すると公的機関から資金が出る民間経営の学校のことです。日本ではほとんど普及していませんがアメリカでは地域のニーズに合わせて経営が成功している例も多い教育形態です。

 今回の企画はこのチャータースクールを自分たちで経営するとして、開設する地域の実情を表す各種の資料(人種構成、貧困率、生徒の成績、進学率、中退率など)をもとに自分たちの作りたい学校をプレゼンで発表して競おうというものでした。
 チャータースクールにより解決するコミュニティの問題点から予算を含めた持続可能性に至るまで説明に組み込むべき内容は多岐にわたっていたため、プレゼンを作成する作業自体大変困難に思えましたが、この企画を通じて痛感したことはやはり自らの英語力の欠如です。

 既に他の何人かも述べていますが、今回他のアジアの国から来た学生はほぼ全員が英語を問題なく使いこなしていました。そんな彼らに交じって6人(基本的に各国1人です)のグループで活動するとなるともちろん話し合いはすさまじい速度で英語が飛び交いながら進みます。さらに彼らは自分の意見を主張するのが大変上手いです。少しでも遠慮していると、言いかけたのにほぼ同時に言い始めた向こうにかき消されてしまうというケースが何回かありました。日本語ならもっとイニシアチブをとれるのにと思いつつ、なかなか思いを伝えられないフラストレーションはかなりのものでした。

 こうして自らの英語力の欠如、英語力の重要性を改めて思い知らされたものの、私にとってこのPitch Office Competition の経験は忘れ難い貴重な経験の一つとなっています。
 日本では決して味わえない緊張感(恐らくグループの他のメンバーは感じていなかったでしょうが)、自分が言いたいことを言えない場面でのたまらない程の悔しさ、逆に意見を言えた時に他のメンバーが同意してくれた時の嬉しさ、学校を作るという作業を通じて互いの国の教育制度について意見を交換した時の楽しさ、この話し合いを通じて感じたこれらの感情は今もはっきり覚えているほど自分のなかで刺激的でした。

 全てのプログラムについて十分触れられていなくて申し訳ないのですが、以上で3日目の報告とさせて頂きます。
 掲載する写真は同じく3日目に訪問したハーバードビジネススクールの食堂内部です。あまりの豪華さに思わず撮ってしまいました。
 次回の記事もお楽しみに。

HCAP4期 副代表 田原 靖久



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