松竹座 立春歌舞伎特別公演 夜の部 | ❇徒然なるままに東へ西へ❇

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立春歌舞伎特別公演 夜の部です。

昼の部の源平布引滝 三幕の通し
夜の部は、世話物や歌舞伎舞踊など
上方歌舞伎らしいバリエーションに富んだ
演目選びでとても興味深く拝見しました。


一、新版色讀販しんばんうきなのよみうり
  ちょいのせ

大坂の情死伝説、お染久松ものでした。

お染が尾上右近、久松が中村壱太郎でした。
お若い二人のお染久松、
どちらもとても美しくて素敵でした。

お二人は、立役も女形もどちらもできるので
三、曽根崎心中では
お初が壱太郎、徳兵衛が右近と
立役女形、反対に演じ、こちらも美しくて
両方みることができて眼福でした。

お染久松の儚い恋の心中ものだけれど、
土蔵前では、人形振りがあり
なかでも、油屋の番頭善六がお染のことが
好きで 二人の恋に横恋慕するところとか、
善六が鴈治郎さんで面白おかしく演じて
おられるので、見どころたっぷりの
ちょいのせでした。

ちょいのせとは歌祭文をちょいとのせるから
だそうです。
そう言えば、善六が頭にのせてました。

これこれ(笑)
ナタリーさまより拝借しました。


、連獅子

扇雀さんの親獅子の精に
虎之介さんの子獅子の精

勇壮で親子の息もぴったりあって
最高にすばらしい連獅子でした。


子獅子の虎之介くんが、花道で瞑想している
時、私達の真横にいるんですよ。

力強い演技なので、花道にどーんと座ると
顔に汗が流れ落ちるんですね。

もうガン見してました。

そして立って毛振り、一瞬なにがおこったのか
わたしと娘の頭の上から赤い毛が、ふってきて
びっくりしました。
私達は赤い毛のなかにいました(笑)
周りの方たちも笑っていました。

あとで娘とも大笑い。
松竹座のスタッフの方も、
「大丈夫でしたか」ってきてくれました。

この1件でおひさしぶりの右近くんファン
の方ともおあいできました。

虎之介くんの豪快な赤獅子、最高でした。

先月の歌舞伎座の「五人三番叟」でも
虎之介くん、ガン見でしたが、
今月もこんなにも楽しい舞踊をみることが
できてよかった。

近松門左衛門歿後三百年
三、曽根崎心中

夜の部、最初の演目「ちょいのせ」にも
かきましたが、第三部の「曽根崎心中」も
お初徳兵衛の心中ものでした。

二年くらい前の南座の顔見世興行でみた
「曽根崎心中」はお初が扇雀さんで
徳兵衛が鴈治郎さん

映像でみた「曽根崎心中」は
お初が坂田藤十郎さんで徳兵衛は鴈治郎さん

今回はお初が壱太郎さんで徳兵衛が右近さん

壱太郎さんのお祖父さまやお父さまが
演じてこられたのより、若いお二人の
お初徳兵衛はサラッと演じられているように
みえました。
昔はもっとコッテリしていたような。
こういうサラッとしたのも今風かもしれない。

でも、壱太郎さんも右近さんも美しくて
両想いが滲み出てました。
右近さんの上方言葉もお上手でした。

夜の部、男女入れ替わって二本の心中物
壱太郎さん右近さん大活躍でした。

今回、大阪国際文化芸術プロジェクトとして
大阪府、大阪市が主催してくれたけど、
最近の大阪は文化芸術があまり育たない地
なので、関西万博にくる外国人に発信する
とかいってないで、地道に文化芸術を育てる
ことを考えてほしいです。



夜は松竹座地下の矢場とんで
味噌カツを食べました。

一日松竹座で楽しく遊ばせてもらいました。