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今日ご紹介する動画は、お薬の専門家!〜薬剤師の多種多様なお仕事紹介〜【お仕事教えてください!患者を支えるプロフェッショナルたち 薬剤師編 <前編>】(再アップ)
お薬の専門家!〜薬剤師の多種多様なお仕事紹介〜 【お仕事教えてください!患者を支えるプロフェッショナルたち 薬剤師編 <前編>】
<講演> 薬剤師 東 加奈子 先生
東京医科大学病院 薬剤部 主査
※2022年1月8日YouTube LIVE配信済み その時点の情報に基づいています。
薬剤師なので、お薬の専門家ということで。薬剤師は、実は多種多様なお仕事をいろいろ抱えているんですけれども、そちらの方を、日頃見えないところもですね、皆さんにご紹介できればと思っております。
薬剤師なんですけれども、がん専門薬剤師という資格を持っております。
新宿区にある大学病院に勤務しておりまして、いつもはですね、通院で抗がん薬の治療を受ける患者さんの担当しております。
今日のお話をする上でちょっとだけ私の病院の紹介をさせていただくと、新宿区の都庁の横の横くらいにある病院なんですが、病床数が904床、教職員数が2897人。その中で薬剤師は実は74人おります。
これは都内の病院ですと、大学病院ですと一般的な数なんじゃないかなというふうに思います。
今日はその中の1人として、薬剤師のお仕事を紹介させていただきたいと思います。
早速ですが、さっき長谷川さんからもお言葉いただいたんですけれども、薬剤師に出会う必要ってあるのかなと。
先生、医師ですね、医師や看護師さんが十分話を聞いてくれたりとか相談をしてくれたりして満足いってる治療がしっかりできているので、あえてプラスそこに薬剤師に出会う必要ってあるんでしょうか、という質問であったりとか、もしくは相談が十分にできてない方、いろいろあると思うんですね。
イエスノー、イエスノーの2択にしてしまうと、いろいろあると思うのですが、今日20分お話を終えた後に、薬剤師に会ってみたいなっていうふうに皆さんに思ってもらえたらいいなというふうに考えています。
では本日のお話ですね、病院薬剤師のお仕事。私は病院薬剤師なので、そのお仕事を少し多種多様にありますが紹介させていただきます。
あとは知ってますかということで、あと活用できてますかということで、かかりつけ薬剤師制度を少しご紹介させていただきます。
調剤薬局とか病院の薬剤部をのぞける機会があったりすると、結構薬剤師と思われる白衣の人物が、患者さんですね、処方箋を持ちながらお薬を集めている、なんていうところを見かけたりすることがあるかと思います。
今2022年なんでもう3年前になるんでしょうか、調剤業務のあり方についてというので、厚労省からこんな通達文書が出ております。
処方箋に記載された医薬品の必要量を取り揃える行為ですね、例えば1日6錠飲むお薬を4日分であれば6×4=24個の薬が、6×4=24個のお薬ですね、が必要になるかと思うんですが、24個のお薬を取る行為だけであれば薬剤師じゃなくてもよいだろうと、機械的な作業ですよね、数を取るだけであれば。
そこには、背景には患者さんはなくて、数を取り揃えるだけの行為なので、それであれば薬剤師じゃなくてもいいよということが厚労省から通達が出たと。
そういうような機械的な作業を、薬剤師から薬剤師以外の者にシフトすることによって、薬剤師がより患者さんの前に立てるようにしてくれた通達、というふうに私たちは捉えております
代わりにじゃあ誰がやってるかというところなんですが、薬剤師以外の方ですね、がこの作業をやってくれています。
ちょっとだけこれらの方たちも、裏方、日頃皆さんの前には見えないと思うので紹介させていただきます。
同院では、SPDさんなんて呼ばれている方々になるんですが、薬剤師ではないんですが、流通のプロですね、流通のプロフェッショナルたちが当院だと25名いるんですけれども、いらっしゃいます。
これ黄色い紐の方と赤い紐の方たちがいるんですけれども、黄色い紐たちが流通のプロで、赤い紐の方が流通管理はしないけれども、お薬のピッキングですね。集める行為を行います。
バーコードリーダーで処方箋と医薬品を読み込んで、計量ですね、重さを量ってお薬を集めて、間違いのないようにしてくれます。
病棟に薬を運んでくれて、薬剤の返却や病棟薬剤の在庫管理も行うということで、この方たちが来てくれるまでは、我々はこういう仕事もしておりました。
裏方を支えていただいているそんな薬剤師たちは、病院の中のどこにいるのかというのを皆さんに紹介させていただければと思います。
病院内で薬剤師が働いている場所ですね、私の病院ですとこの6カ所になります。
若干施設によって異なることもあるかと思いますが、だいたいここらへんになるだろうと思います。
病棟、外来化学療法センター、治験管理室、医薬情報室、調剤室、製剤室、薬務室というところに薬剤師が配置されております。
病棟薬剤師はですね、入院薬物治療の守りの要です。
外来化学療法センター、外来通院を担当する薬剤師は外来薬物療法の守りの要と。
治験管理室の薬剤師は、未来につながる治療開発を支援しておりますし、医薬情報室は薬剤部の頭脳そのものです。調剤室は安全な薬物治療の最後の砦ですし、製剤室は特殊なお薬を作ります。薬務室は流通管理は任せとけと。
まず、私がいる外来化学療法センターですね。外来薬物治療の守りの要というところでご紹介させていただきます。
皆さんが病院に来ていただいた後、採血などの検査した後に看護師さんが面談してくれて、医師の診察が終わった後に外来のお部屋で点滴を受けられる患者さんがいらっしゃるかと思います。
点滴を受けられたあとですね、保険薬局等でお薬をもらって、そして家に帰られるというのが通常の流れかと思いますが、私たち外来化学療法センターにいる薬剤師はこのお部屋で、患者さんに面談を行っています。
私たちの部門では目標はですね、患者さんが安心して抗がん薬を含む薬物療法を受けられることということを目標にしております。
がん患者さんは、抗がん剤治療だけを行っているわけじゃなくて、いろいろな基礎疾患をお持ちだったりするので、それらをすべて含めた薬物治療ですね、を安心して受けられるということを目標にしております。
行うことは大きく2つです。
服薬説明を通して患者様の意思決定支援を行うこと、そして医療者への職業暴露対策も含めて、適切な薬剤環境を整える、これが私たちが行っていることです。
少し患者さんに、どんなふうな面談をしてやっているかというと、患者さんやご家族への服薬説明ですね、を行っています。
用法用量、副作用、治療スケジュール等ですね、そして日常生活に合わせた工夫等、全て薬剤師の方からお話させていただいてます。
そして、薬物治療において、有効性だったりとか安全性ですね、副作用の評価を行い、処方提案をします。
そして医師や看護師、ソーシャルワーカーとも含めて、いろいろな医療職種が病院内にはおりますので、そちらの医療職種への情報提供だったり、相談応需ということも我々のセンターの薬剤師はやっております。
この薬剤師の面談が外来のセンターを飛び抜けて、医師の診察室に一緒に同席させていただいたりとか、実は医師の診察の前ですね、先生と話すに当たり、2週間とか3週間お家で過ごした時間があると思うんですけれども、その時間で起きてたことを一緒にまとめながら、医師の診察に備える、みたいな準備をする、ということをお手伝いさせていただいたりすることもあります。
実際こんな形で、外来の治療センターで患者さんとお話しさせていただきながら、症状を見させていただいて、お薬の使い方、足し算だったり、お薬を止めたり引き算だったりということを私は紹介させていただくんですが、そういうことをやったりとか、薬の調整ですね、をしております。
これはカンファレンスの風景なんですが、医師や看護師ともカンファレンスはするんですが、当院の場合ですと、薬剤師だけですね、でもこういうカンファレンスを行って、次に患者さんが外来で病院にお越しになられた時に、どういう治療が最善か、どういう支持療法ですね、副作用を対策するお薬が一番良いのかというのを考えながら、みんなで考えて患者さんにお薬を提供できるような体制を整えています。
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