ビートママのCancer Xセッションレポート③ | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

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2023年4月、9年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

みなさん、こんにちはニコニコ   ビートママです🐾  

 

 

 Cancer X は、がんと言われても動揺しない社会の実現を目的として設立されました。

2021年2月に行われた、After Cancerを考えるセッションの内容をご紹介します。がん治療が一段落した、終わった。そんながんのその後についてのセッションでした。

 

登壇者はNPO法人マギーズ東京理事で心理療法士でもある栗原幸江さん、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室教授の辻哲也先生、そして25歳で乳がんを経験したアイドルの矢方美紀さんです。

 

 

Cancer X セッションレポート③

After Cancer「聞かせて!みんなのがん、その後」

 

 

 

After Cancerってなに?

 

 治療が一段落、あるいは終了してほっとして、でもまだ身体に抗がん治療の影響が残っている。周囲の人に「あ、もうがん治療終わったんだ、じゃ前と同じ仕事できるよね?」と言われても100%戻ったわけではない。そんな状態をAfter Cancerと言います。がん治療中にさまざまなリハビリが行われることはありますが、実は治療が終わった後でも「がんリハビリ」が必要な場合が多々あるのです。

 治療は終了。でも再発が怖い。さらに治療中は定期的に医療者と会えて、それが安全で大丈夫だと思える気持ちの支えでもあった人が、治療が終了して病院に行く機会が激減すると、まるで燃え尽きたように力が抜ける、あるいは守られているという感じがなくなって不安が増強する。そんなケースも多く見受けられます。

 つまり、がんは「治療が終わった、はいオシマイ」ではなく、損なわれた機能の回復や不安と対処する心の問題など、広範囲でのリハビリテーションが必要な病気。にもかかわらず、がんのリハビリテーション料が保健収載されたのは2010年度なのです。辻先生は「がん、その後」については、まだまだ取り組まねばならない課題があるとおっしゃいます。AfterだけどほんとはまだAfterじゃない。そんな気持ちの患者さんがたくさんいるのでしょう

 

 

こんな症状が残ることも。


 乳がんなどに見られるリンパ浮腫は、忘れた頃に現れたりします。対処法としては弾性包帯などによる圧迫療法に加え、適度に身体を動かしてリンパ液の流れを促す、太り過ぎや身体に負担がかかり過ぎる生活は改める、などがあげられます。がんリハビリ科があれば、こうした症状を早く見つけるためのチェックポイント、原因と対処の方法を患者に伝えることもできます。原因(理屈)がわかっただけで、不安が減少して症状をしのぎやすくなることも。

 また、がんの治療中にもの忘れしやすい、集中できないなどの症状が起こる「ケモブレイン」(認知機能の低下)は、はっきりとした原因が不明の場合もあるが、がんそのもの、または薬物療法などが原因とも言われています。これらも治療を終えてしばらくすると、症状が軽減することがわかってきました。「こんなことも、がんのせい?」と驚くような症状ですが、それほどマレな事例ではありませんので、多くの人にその実態を知って欲しいものです。

 

 

弱音やSOSが言えるのも「勇気」。

 

 治療終了後にも身体に不具合が残ったり、なかなか元通りには仕事に復帰できなかったり、さらに再発が不安だったり。治療後であっても、がん患者にはさまざまな困難が待っています。マギーズ東京の栗原理事は、「心がしんどい時には、あえて身体が楽になることをしてみるのもひとつの方法」とおっしゃいます。身体が楽になって、充電ができると、「あれをしたい」「これもしてみたい」という気持ちがわいてくるかも。そんなアプローチ方法も試してみては、とのことでした。また、同じ経験をした人と話し合える場があるといいなという声は、すべての登壇者から聞かれました。

 治療終了からもう半年、もう1年経ったのだから、こうでなくては。そんなイメージを持つことで逆に自身が辛くなることも多いそう。弱音やSOSをきちんと表現できると、過度な無理や我慢から逃れることができる。「こうであらねば」という借り物の理論に振り回されず自分で感じて自分で決めて、がんのその後をしっかり歩むことがとても大切です。

 今後、がん教育が進むことで、子どものうちからがんという病気についての知識を蓄えられるようになれば、いずれ社会全体も変容するかも。そんな希望に満ちた意見も出ました。25歳で乳がんを経験した矢方美紀さんは、乳房を再建するかしないか、乳がんを公表するかしないか、さまざまなことに悩みつつ、現在では独自の悩みをきちんと言語化してさまざまな専門分野の方に質問することができるようになった、それががんを経験した後の自分の成長だと、自身のAfter Cancerを語りました。

 

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終わったーと喜んだのもつかのま、まだその先に道があることを発見。

After Cancerって、そういう感じのものかなぁと思いました。

もしかすると、治療終了はひとつの通過点に過ぎないのかも。

「ここは手伝ってほしい」と、きちんと言えるようになろうと思いました。

 

 

では次回もお楽しみに🐾🐾

 

 

 

 

 

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