ビートママのCancer Xセッションレポート② | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

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2023年4月、9年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

みなさん、こんにちはニコニコ   ビートママです🐾  

 

 

 Cancer X は、がんと言われても動揺しない社会の実現を目的として設立されました。

2021年2月に行われた、いのちを考えるセッションの内容をご紹介します。

 

がんは、身体の病気であるけれど、患者の精神にも大きな影響を及ぼします。

 

 このセッションでは、精神や心、気持ちの面から、がんとの向き合い方を考えます。

登壇者は大橋洋平先生小嶋リベカさん清水研先生です。

 

 

Cancer X セッションレポート②

いのち 「がんとともに生きる」

 

 

 

余命はカウントダウン?いや、足し算!

 

 大橋洋平先生は「がんを生きる緩和ケア医」です。内科医を経てキリスト教系病院でホスピス研修を受け、その後愛知県下の病院の緩和ケア病棟に勤務していました。しかし2018年に、希少がんである「消化管間質腫瘍(ジスト)」が発見され手術、その後は抗がん剤治療を受けながら仕事を続けてこられました。その経緯は「緩和ケア医ががんになって」という著書で紹介されています。さらに2021年1月、コロナ禍の影響で失業。絶賛求職中という、なかなか厳しい状況でありながらも、独特なユーモアで彩られたお話を聞かせてくれました。

 

 余命を聞いてしまった人は「あとどれぐらい生きられるのだろう」と、カウントダウンの気分になってしまいがち。しかし、確実に生きた今日という日を「プラス1日」とカウントすれば、命は足し算で表せるようになる。この「足し算命」という考え方を思いついてから、「がん無しで生きたいと思っていたけれど、がんがあってもまぁいいか」と、ほこ先を変える見方ができるようになったそうです。悩んで、考え尽くして、やがで大橋先生が到達したのは「定めと思えば気が楽になる」というお気持ち。今は「日々の暮らしの中の、ほんの小さなことも見つけたり喜んだりできる。そんな自分になれたことが嬉しい」とおっしゃいます。

 ただ、コロナ禍の中で失業。「患者でもある医師の自分に会うのが支えになっていたがん患者さんもおられるのでは。自分もまた、そういう方の支えになることが生き甲斐だったのに、実に残念です」と言いつつ、あきらめずに職探し中だそうです。

 

 

子どもにも、きちんと伝えることが大切。


 小嶋リベカさんは、国立がん研究センター中央病院で、ホスピタルプレイスタッフとして、未成年の子どもを持つ患者さんと家族の支援にあたっています。

 

 小嶋さんによれば、中央病院に入院されるがん患者さんの、実に4人に1人は未成年のお子さんを持つ方だそうです。多くの患者さんは、子どもに自分の病気をどう伝えるべきか、とても悩むとのこと。小嶋さんは「子どもをのけものにしない。子どもにも頼っていい。あなたの力が必要なのだ、あなたの存在が必要なのだと、子どもにも力を貸して欲しいと頼んでください」とおっしゃいます。家の中の雰囲気が変わる。あるいは親が帰ってこなくなる。これは子どもにとっても一大事です。そんな時、子どももおとなと同様、自分が頼りにされていると思うことが励みになる、とのお話でした。

 

 

自分自身を生きることの大切さ。

 

 腫瘍精神科で。精神腫瘍医として活躍されている清水研先生は、18年間に4,000人以上のがん患者と向き合い、その声を聞き続けてきました。家族にも主治医にもちょっと言えないことを「ここでなら話せる」という場を提供したい。そんな気持ちで患者と向き合う清水先生に、患者自身が正直な気持ちを吐露することで、やがて患者自らが悩みの構造に気づいていくことも多々あるそうです。

 

 自分の人生にとって大切なものはなにか。それがわかった時、人は自分の生きたいように生きる道を発見する。それはただのいわがままとは違い、たとえば「他人の期待にこたえる」ことばかりを気にして生きてきた人が、他人の期待にこたえることよりも自分らしく生きる道を見つける、という意味。清水先生にはまさに「他人の期待に応えない」という著書があり、自分自身を生きること、他人の期待にこたえて虚構の自分を生きないことが大切だと教えていただきました。

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それぞれのお立場から、がん患者や家族の気持ちを考え、読み解き、

寄り添おうとしてくださる方々のセッションを聞き、

身体の奥の方から、じんわりと力が湧いてくる気がしました。

 

では次回もお楽しみに🐾🐾

 

 

 

 

 

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