日本肺癌学会学術集会 患者・家族プログラム
(事務局より)
最終日、はやいな~
【人生会議】
人生会議はもしもの時のため、自分の望む治療やケアを受けられるように、あらかじめ身近な大切な人や医療者と話し合いを重ねて事前指示書と呼ばれる書面を作成しておくこと。それは自分の意志を伝えるためでもあり、関わる人への思いやりでもある。大切な人に重大な決断を短時間で迫り、迷いや苦悩を生じさせないことや、医師のストレスも減らせるからだ。書くだけではだめなことは米国で検証された。
話し合いを重ねた上で医療者が記入をすることで、指示書としての効力が強まり、より意義が深まる。
まだ普及途上にあるが、今後より改善されて拡がっていくだろう。
紹介のあった神戸大作成のリーフレットをDLした。まずは自分の気持ちを書いてみようと思う。
【免疫化学療法】
効果が証明された免疫療法は、免疫チェックポイント阻害薬と白血病におけるCAR-T療法だけ。
免疫チェックポイント阻害薬の効果が出る人を特定することは困難だが、長期にわたり効果が持続する人が10%くらいいる。しかし免疫関連副作用には注意が必要。化学療法とは異なる副作用で、すぐに出るとは限らず幅があることがわかっている。
今後はICI同士の併用や、化学療法との4剤併用なども臨床研究が進み、承認される見込み。
効果が認められていない巷にあふれる免疫療法には注意が必要。
莫大な費用が掛かる自費診療の免疫治療は、怪しいと考えるのが妥当。臨床試験でヒトに対しての有効性・安全性が示されることが絶対に必要。
(質問から)腸内細菌と免疫チェックポイント阻害薬との関連も研究が進められている。
【事前の質問にトコトン答えます】
事前質問を10のカテゴリーにわけ、田中勇さん(ライオンハート岡山)と三宅房代さん(Hi!フレンズ)、両患者会代表の司会により進行。
詳細な内容は、今後のアーカイブや動画に任せるとして、各地でご活躍の先生方が集って、本会をそっちのけでPAPにたくさんの時間を割いて下さることが大変ありがたいと思う。先生方だって年に一度の学会。学びたいことがたくさんあるはずなのに。
先生方全員から患者に向けたメッセージをいただいた。
肺がんの撲滅は夢物語ではなく、そうなるときが来ると信じて、あるいは願って、日々診療や研究に尽力されている先生方の言葉が温かく、田中さんは嗚咽していたようだった。
いろいろな患者がいて、いろいろな医療者がいるけれども、みんなが同じ方向を向いてお互いを思いやり、感謝し、息を合わせて前進していくことで医療の進歩も加速するのは間違いないと感じた。
青野先生のフェイスブックより
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今回は肺がんの基礎知識に関するお話と、人生会議についても詳しく解説いただきます。
人生会議、ご存じですか? アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とも呼ばれます。
昨年、小籔千豊さん起用の厚生労働省のポスターが物議をかもしました。ご記憶の方も多いと思います。
人生会議っていったい何なの?大事なことのようだけど・・・??
最期の話って縁起でもない!?そんな風に思いますか?
よくわからないことを先生方にお聞きして、正しい理解に導いていただきましょう!
今回は、いろいろなお話をじっくりと伺うために時間を取りましたので、おしゃべり会は行いません。(楽しみにしてくださっていた方、ごめんなさい。)
ご了承くださいませ<m(__)m>