みなさん こんにちは
私はここに書いた文章を、フェイスブックにも転載しています。そこに北里大学の佐々木先生から返信がありました。前々回に書いた「忘れられない瞬間」という文章に対してです。その返信には、佐々木先生のお人柄、医療者としてのやさしさや決意がつまっています。皆さんにぜひ読んでもらいたい。こちらにも載せますね。
10年ほど前、前の職場で私は、肺がんの患者さんに、決まり文句のように「『自分らしく生きる』ことを基準に考えてください。医療者はそのお手伝いをしますから。」とお話していました。当時も今も変わっていませんが、この私自身が何が自分らしく生きることかをわかっていないのに、そう言っていたわけです。今思えばとても抽象的なある意味上っ面のアドバイスしてたなと思います。案の定、何度も患者さんから、「その日その日を懸命に生きてきて何が自分らしいかなんてわかるわけないですよ」といさめられました。その日その日を一生懸命生きてきたことが病気によって妨げられる、これが病気の一番いやな部分ですよね。ですので、今は患者さんに、「なんでもよいので、やりたいことややらなければならないことをできるだけやり遂げられるように病気と向き合いましょう。」とお話しています。
我々医療者は、時には患者さんに、やりたいことを病気や治療によりあきらめなくてはいけないと伝える場合もありますが、そうであっても長谷川さんのようにそれまでに自分が納得してやってきた結果であれば、そのことを受け入れ次の目標を見つけることができると思います。がんの患者さんは病名告知から様々なターニングポイントを迎えます。その時点所点で「ここまでやった感」とか「ここまでやってきた感」を患者さん自認できることが重要なのだと強く思います。我々ができるサポートとは、がん患者さんに患者さんがそれまで取り組んできたことを後悔させないことだと思う今日この頃です。
写真は勝手に転載↓
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▼報道
・オンコロ「なぜ患者主導治験が実現したのか?その舞台裏を聞く」
https://oncolo.jp/feature/20200707t
・読売新聞 薬・機器開発に患者参画…投薬要望から治験実現
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200721-OYT8T50134/
・日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202007/566361.html
・ケアネット
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