皆様インフルやノロに侵されていませんか？
ご自愛しつつ、長谷川さんからの新着記事を
ご覧くださいませ！
みなさん、こんにちは。
体調はまずまずです。
かぜに厳重注意を払いつつ、やってます。
今日はまた、最近思ったことを書いていきます。
あのー
よく聞く話題で
「見た目が大事か？中身が大事か？」
というの、ありますよね。
大切なのは中身だ。
いやいややっぱりみんな本音は外見で判断するよ。
などなど、
どっちが大切なのかは古今東西、
意見が分かれるところだと思います。
僕としては、正直、中身がしっかりしていれば
外見は関係ない、という考え方です。
外見をしっかりしようとすると、
単純に面倒くさいだけだからですけど。
しかし、最近、意見を変えました。
「やっぱ見た目だな」
と思い至ることがあったのです。
この写真を見てください
「イメンド」
という薬です。
見た瞬間、とても値段が高そうな感じが伝わってきます。
飲み方も厳密に表記され、
患者に、けっして飲み間違いなど起こさせないぞ
という気合が伝わってきます。
それだけ重要だという証。
まさに市販のかぜ薬とは一線を画しています。
で、これ、なんの薬かと言うと、
「吐き気止め」です。
僕が病気になった頃に新薬として登場しました。
この威力はすさまじいものがありました。
僕は副作用の王様みたいな薬を使って
治療をしていたわけですけども、実はそのとき、
イメンドなし
と
イメンドあり
で治療を行っています
その結果として
イメンドなし→３～４kg体重が減る。
一週間、気持ち悪くて、なにもできませんでした
よくテレビで見るあのイメージ通りです。
イメンドあり→吐き気や悪寒などはほぼ消失。
ちょっとのぼせた感じになっただけ。
自分でその違いを体験しましたので、
本当にすごい薬だ、と感じています。
（※個人の体験談ですので、効果が異なる人もいます）
で、外見の話にもどりますが、
その劇的な効果に見合うと言いましょうか、
姿はただ者ではない雰囲気をかもし出されています。
中身もさることながら、
その外見も中身を見事に反映しています。
大事に扱うこと間違いなし。
どこかに置き忘れたりすることは絶対におこらないでしょう。
では、次にこの写真を見てください。
なんというしょぼくれた外見でしょうか。
一見すると、市販のかぜ薬か下剤に見えますが
「タルセバ」という肺がんの薬です。
質素な見た目とは逆に
実はものすごい効果をもたらします。
がんは日本人の死亡原因で1位。
その中でも肺がんは
夥しい再発とその予後の悪さで他のがんをよせつけず、
死亡数でトップを走ります。
肺がんが転移した状態で発覚すると・・・
無治療だと6ヶ月
抗がん治療で12ヶ月
治療すると、6ヶ月延命する、というのが現在の状況です。
ところが、です。
このタルセバという薬の延命期間は
「24ヶ月」
つまり、無治療と比べ、
4倍の生存を可能にするすさまじい威力を持った薬なのです
（※ある遺伝子変異を持っている人が対象。
僕は持ってない。残念。）
中には24ヶ月どころではなく5年くらい効果が続く人もいます。
副作用はというと、皮膚や爪のトラブルがあります。
忌み嫌われている吐き気とかはおきません。
なので治療の現場では薬のファーストチョイスとして扱われています。
エース中のエース。背番号１８。
患者にとっては「神様、仏様、タルセバ様」といっても
過言ではないと思います。
で、外見ですよ。
そんなすごい薬なのに、この質素な外見。
おかしいと思います。
いったいなぜこんな外見をしているんでしょうか・・・？
もっと胸を張って、俺はすごいんだぜ的なオーラを
出してもいいと思うのです。
ちゃんとすごいと思わせないと、
間違って、飲んじゃう人いるかもしれないジャン、
と突っ込みをいれたくなるほどです。
ん？
もしかすると、この薬は
人一倍「謙虚」なのかもしれないとも思ってきました。
ほら、謙譲の美徳とか日本にはありますしね。
うーむ
全くわかりません。
でも、やっぱりものすごい効果を持つ薬ですし、
外見はもうちょっと考えたほうがいいと思うのです。
外見はとても大切だと思った話でした。
追記
この書き方、一応、とっつきにくいがんの情報や現実を
どうやったらカンタンに読めるか、という試みです。
患者にとっては日常というか、まあ、そういう現実の中にいるので
なんとも思わないですが
みなさんにとっては非日常すぎますかね。
痛々しく見えるとやだな～。表現は難しい。
痛々しく、無いです！
と、私は思いました。
毎日私が飲んでる花粉症の薬と同じような外見で
そんなに効くなんてビックリです！
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