広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
私が高校生の時でした。テレビを見ていると、自害された三島由紀夫氏の首が地面を転がるのが見えました。その後、二度とその事実をテレビで確認したことはありませんでした。
しかし、大学の同級生の一人も同じことを言っていましたから、あれは夢ではなかったのだろうと思います。あれから半世紀、画像はいくらでも精巧に作れるようになりました。
テレビを見ていても、必ずことわりが出てきます。当時の作者の意図を尊重し、とか動物虐待の事実はなかった、とか・・・。
私たちは、そのような社会で暮らしていて、多少の息苦しさは感じても、それが当然と思えてきました。差別用語の使用とか、いじめとか、動物虐待はあってはならないのです。
しかし、一歩外に出ると世界の各地で戦争が行われ、動物はおろか人の命がたくさん奪われています。報道を見ると、その事実は言葉や文字でしかなく、画像はないかぼかされています。
火事の報道でも、あまり忠実にしすぎるとクレームが出ます。
私が小さいころ、母親がこう言いました。「私たち庶民は食べ物が腐る手前まで捨てずに食べるから、免疫をでき、体が強くなるんだよ。いいものばかり食べなれていると、少し痛んでいただけで腹を壊すんだよ」と。
私は、母親の考えを肯定するつもりはありません。しかし、一歩外に出ると怖い世界もあるという現実を教えないと、純粋培養された子供たちはこれからの社会の変化に順応できるかが心配です。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。


