お乳にかまえない理由とは・・・ | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 半年ごとに、乳がん検診目的でひがき乳腺クリニックに来られる50前の女性は、診察室に入られるなり、「忙しくてお乳にかまっていられません」と言われました。

 これは、「その後、いかがですか?」という私の質問に対する答えです。私は必ずセルフチェックの有無を確認するからです。

 理由は娘さんの弁当を、冷凍食品などを使わず作ろうとすると大変だからだそうです。その後、仕事を終えて帰ると疲れてバタンキューとのこと。

 その日、50代半ばの乳がんの術後の方と話をしました。肝機能が少し高いので「お酒は飲まれますか?」とお尋ねしました。

 すると、「週に一度だけアルコールを飲みますが、他の日はノンアルコールで我慢しています」とのことでした。聞き流していた私ですが、その方が帰られる前にその理由をお尋ねしました。

 「私は毎朝、娘のために弁当を作っています。前の日のアルコールが残っているとうまく作れないので、アルコールは弁当を作らなくていい日の前の晩だけにしています」だそうです。

 期せずして、同じ日に同じような話を伺いましたが、娘さんたちは幸せだと思いました。私は、「旦那の弁当ならそこまでするのか」という質問は封印しました。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。